唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第85号  平成14年10月1日発行
発行人 戸川 惟継
編集人 戸川 忠俊
印刷所 (有)サゝキ高綱堂
◎総代異動
 大名小路   馬渡成典 帰幽
奉納燈龍一対
 唐津神社社頭大広前(境内正面入口大階段の手前)に、燈籠一対が奉納されました。これは、昨年(平成十三年)十月吉日に、新町の有限会社吉光石材様(工場は、唐津市菅牟田と、新町町内会様より合同で奉納されたものです。また引き続き、刀町の村山弘光様(クリエイトホーム株式会社=会社は唐津市鏡)より灯袋の建具など一式が奉納されました。早速、電灯により灯りをともしました。
 御神威の宏遠ならむことを、参拝者の御心を明るく導き照らしています。これにより、社頭の景観大いに整いました。
 さて、今回奉納されました燈籠の位置には、先代の燈籠が奉納されていました。
 (奉納者)相知村 熊谷 ヒサ様  七十八歳 (昭和六年十月吉日奉納)
とあります。この燈籠は、コンクリート、小石洗い出し製でした。見るからに堅牢でしたが、コンクリート製のためか、最近風化が著しく強風の時にグラツクようになりましたので、台座だけを残し上部は収納しておりました。そのため、社頭に心なしか物足りなさを感じておりましたが、安全のためには止むを得ないことでした。
 今回、その同じ場所付近をト走して、新に御影石製の燈籠が一対(左右)奉納され、社頭の雰囲気も旧来に復しました。
 平成の御代を刻み込んだ歴史の証人として、末永く社頭を照し続け、浄き、明るき、直き、正しき御心の導きの灯りとなっています。

手水舎お屋根替え
 境内に入ってすぐ左手のところに手水舎があり、その屋根の葺き替え工事を、九月から始めました。手水舎は、参拝の最初に身心のお清め”をするという、神社参拝の基礎的で重要な施設であります。この手水舎は、その昔は瓦茸の建物でしたが、今から四十七年前の、御鎮座壱千弐百年式年大祭の記念事業として、全面的に建て替え(総改築)をして、大きな手水鉢に相応しい堂々とした神社風の建物になりました。
 建築当時の銅製品は、大変な貴重品で高価なものでしたので、止むを得ず鉄板製(トタン)葺きにしました。外玉垣・瑞垣の屋根も鉄板葺きのままです。その後、事あるごとに、節目節目に塗り替え工事をしてきましたが、最早その塗り替え工事も限界となり、下から見上げるだけでも、腐蝕が激しくて、近い時期に改築、改修せねばとの思いがありました。
 こうした時に、これまで御係官大工として五十年以上も奉務されていた、池田年行棟梁が高齢のため引退され、その後任として岩本成幸棟梁を紹介されました。その引き継ぎに際して、各部所を点検する中、懸案でありました手水舎屋根葺き替えが急務であると判明しました。
 もともと、前回塗り替えの時、なるべく早い時期にお屋根替えをすべしと言われていましたので、今回、やや遅きに失した感ではありますが、手水舎のお屋根替え(銅板葺き)をすることになりました。
 事実、鉄板を剥いでみますと、覚悟はしていましたが、通常目にしている部分はなんともないようですが、鉄板下の木工部分は損傷が激しく、下地つくりからの補修が必要でした。
 くんちまでには完成予定です。

唐 津 神 祭
十月九日 (水)
 ◎午後七時 初供日奉告祭
十月二十九日(火)
 ◎午前九時 神輿飾りの儀
   一ノ宮 紺屋町
   二ノ宮 魚屋町
 ◎午前十一時 本殿祭
十一月二日(土)
 ◎午後七時三十分 宵曳山曳出
  各町万灯をともして社頭勢揃(午後十時頃〜)
十一月三日(日)
 ◎午前五時 神田獅子舞奉納
 ◎午前九時 発輿祭
 ◎午前九時三十分 ☆御神幸発輿(煙火五発合図 市内一巡)
 ◎正  午 御旅所祭
 ◎午後三時 還 御  ☆御神幸発輿(煙火五発合図 曳山は町内へ)
十一月四日(月・振休)
 ◎午前十時三十分 翌日祭  曳山社頭勢揃の後曳出
 ◎午後二時三十分 米屋町通曳出
 ◎午後四時 江川町通曳出
 ◎午後五時頃 曳き納め
      (曳山展示場へ)(いづれも煙火三発合図)
十一月五日(火)
 ◎神輿納めの儀
  一ノ宮 平野町
  二ノ宮 新町
 ▼行事予定
 ★唐津神祭は別掲
 ◆十月
   十八日 くんち会議
 ◆十一月
    九日 新嘗祭  (祭典のみ)
   下旬−支部大麻頒布式
 ◆十二月
  上旬−大麻頒布式
  二十三日 天長祭
  三十一日 古神札焼納祭
       除夜祭
 <平成十五年>
 ◆一月
    元日 歳旦祭
    六日 新年祭
   十三日 成人祭
 ◆二月
    三日 節分祭
   十一日 建国祭
 ◆三月
  二十一日 春季皇霊祭
      神道家祖霊祭
 月次祭=毎月一日・十五日

■曳山の塗替
 御神宝の第五番曳山・魚屋町「鯛」の塗替工事が始まります。去る九月二十四日に「唐津曳山第五番山(鯛)保存修理委員会」が開催されました。当日は金沢市から、柳橋委員(金沢美術工芸大学・漆工)・大島指導官(文化庁伝統文化課主任調査官)を始め、県・市の文化財担当課からも参会され、現地調査を経て細部について討議されました。

▼曳山親睦スポーツ大会
◎五月四日(文化体育館)
◎本年は、大石町の当番でミニバレーボール大会。 優勝=中町・準優勝=本町・三位=平野町でした。

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