唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第72号  平成8年4月1日発行
発行人 戸川 省吾
編集人 戸川 惟継
印刷所 (有)サゝキ高綱堂
唐津神社氏子総代改選
(平成八年一月二十六日付改選)

 《第一区》町内推薦

本 町  竹本 逸三
呉服町  久保 孝七
八百屋町 隈本 冴子
中 町  前田 國房
木綿町  力武 定夫
京 町  山口  哲
刀 町  冨田 栄磯
 〃   浦山  巌
米屋町  平田 正廣
紺屋町  緒方 正男
魚屋町  坂本 三郎
平野町  宿谷 貞夫
新 町  松本  強
弓鷹町  金子 正巳
高砂町  原田 一翁

 《第一区推薦》
本 町  中野 陶痴
【唐津曳山総取締】
平野町  瀬戸 利一
 《名誉氏子総代》
北城内  竹尾 彦己
本 町  牟田 岩雄
本 町  平岡 清一
南城内  吉田 仁一
 〃   平松 栄一
西城内  桑原 末男
桜馬場  中山 次雄
 
 《第二区》町内推薦
東城内  吉田 正人
    小田  勉
    中村 岩雄
    山下 善市
    田中 謙次
大名小路 宮崎  晃
    馬渡 成典
    松岡伊三治
    岡上 正明
西城内  久保 英敏
    向  英雄
    野中 寛治
    吉田 ミヨ
南城内  吉田 忠司
    鈴木 哲男
    村瀬メグミ
    横山恭次郎
    河内野恒雄
北城内  多久島悦次
 〃   本山 英子
 〃   皆良田芳子
 〃   成瀬 キク
 《第二区推薦》
東城内  木村  勝
大名小路 古館 鴻輔
北城内  大谷 東蔵
 
 《第三区》町内推薦
坊主町  後藤 利典
 〃   鶴田 英俊
 〃   古賀 柾雄
 〃   田中 松治
 〃   山本 義雄
 〃   草場 治義
 〃   辻 富士雄
山下一丁目 久田 邦俊
 〃二丁目 光岡 重吉
 〃三丁目 坂田 善継
 〃四丁目 繁田  進
 〃五丁目 嶋本 林信
桜馬場  吉田  実
    柴田 伸久
    田中  整
元旗町  坂本  伸
西旗町  岩本  壮
西浜町  福島  環
富士見町 森  孝司
南富士見町 櫻井 博美
    宮嵜 岩男
    田島 照和
 《第三区推薦》
坊主町  田邉  厚
    森本 二郎
    下平 義男
山下一丁日 吉田 静剛
 

氏子総代改選
 唐津神社氏子総代が改選されました。一月二十六日付改選となっていますが、これは終戦後、全く新しい宗教法人法が制定施行されて、初めての総代選任の日付を、ずっと引き継いでいるためです。神社のことに関しまして種々お世話になります。
 本年は四年毎の氏子総代改選年に当り、節分祭すぎよりその手続きを進めていました。はじめに町内推薦の総代を、次に区推薦総代という決定手続きを経て、名誉氏子総代の推薦まで、すべての手続を終えました。その結果は上記の通りです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 尚、今回の改選で退任される総代様には、種々お世話様に相成り、お陰をもちまして社務円満に遂行することが出来ました。有難く厚く御礼申し上げますと共に、御健祥をお祈り申し上げます。

 総代異動
中 町 古川 軫三 帰幽
八百屋町 赤木 弘 退任
刀 町 清水 厚  退任
西城内 吉田 哲  退任
南城内 戸田 陞  退任
 〃  安部 晃  退任
 〃  平松 栄一 退任
坊主町 草場 義夫 退任
桜馬場 中山 次雄 退任
南富士見町
    才田 安信 退任
春季例大祭
5月5日(日)午前11時30分執行
奉納行事
浦安の舞・曳山勢揃・池坊生花
境内社の祭り
宮司 戸 川 省 吾
 昨春、御鎮社一二四〇年式年大祭を斎行してから、日月は少しも止まることなく正確に時を刻み続けて、早くも一年が過ぎました。この間、唐津神社社頭はもちろんのこと、境内鎮座の神社、境外に鎮座する所管社等の諸祭典も滞ることなく厳修され、新しい春を迎えております。
 唐津神社の境内には八社の神社が鎮座しています。いづれも、各町内に鎮座していた神社が、いつのころからかそれぞれの理由で、氏神様の境内に祀られるようになりました。又、境外にも御祭神が唐津神社所管という形で三社鎮座しています。今回は、境内外鎮座の祭典を紹介したいと思います。
 先ず一月は、十九日・二十日の両日に『廿日恵比寿神社』の恵比寿祭が斎行されます。旧来は刀町の各家庭で一年づつ宮座を決めて祭典が行われていましたが、近年では、町内の一ケ所を祭場に定めて、町内若者等総出で祭典が行われていました。それが昭和五十八年に境内一偶をト定して、社殿を新築してからは、境内で賑々しく祭典が行われていましたが、この度、町内の大手口広場がイベント広場として整備されましたので、その奉祝を兼ねて本年は、大手口広場で近年にない大々的規模で祭典が行われました。
 三月二十五日と九月二十五日前後の日曜日には『鳥居天満宮』の例祭があります。その昔は、神社前の通り(明神小路)には、大提灯が三〜四ケ所にかかげられ、夜まで賑わっていたそうです。近年は、町内に町民会館が建てられたことなどもあって、神前で祭典を奉仕したあとは、町内の会館で種々の賑わいがあっているとのことです。又、天神様は学問の神様ということもあって、受験シーズンを中心に、参拝の方が多くなるように思います。御祭神とは縁りの撫牛が神前にあります。
 旧二月の初めの午の日は初午祭で、境内に三社ある稲荷神社の例祭日です。三社の稲荷神社は、それぞれ『火伏稲荷神社』・『白飛稲荷神社』・『白玉稲荷神社』と尊称され、各町内の守護神として、尊崇を集めています。初午の日は、稲荷大神が豊葦原の中津国に天降り坐しし日…という、神事伝承の日でもあるからでしょうか、神様の出現を思わせるような、不思議な天候の日が多いように思います。いづれの三町とも、若者、中高年、婦人と持ち役があるようで、祭典準備から後片づけまで、実に手際良く進められます。以前は、多くの参拝があっていたようですが、近年は残念乍らやや人出が少ないように思います。車で遠方の方へ初午祭りされるからかも知れません。それでも毎年境内には、初午幟が林立し祭典の雰囲気を盛りあげています。
 旧三月二十三日は『寿社』の例祭日です。寿社は境内社とは少し趣を異にしまして、末社という形になります。唐津神社が直接奉斎する神社です。目・鼻・喉・口・耳・頭等、首から上の病に霊験顕かな神としての信仰があります。例祭日には、日頃お世話になっている、呉服町・中町・木綿町(寿社鎮座の近くの神社)の代表の方々の参列をいただき、御祭神の好物とされる(蜆貝)を供えて祭典を奉仕します。
 旧五月五日前後の日曜日頃には『水天宮唐津分社』の例祭があります。この神社は、以前は、坊主町の金刀比羅神社の境内に、その後は、西の浜海水浴場の入口付近に鎮座していましたが、都市の発展に伴い移動せねばならぬこととなり、境内に奉遷されたものです。水天宮は、御本宮が久留米市に鎮座していまして、在唐津の筑後地方出身の方々が、故郷の大神様の御分霊を勧請して斎行されているものです。一世・二世の方々は少なくなり、現在では三世・四世の方の参列も多いように思います。
 このほか境内には『粟島神社』が鎮座しています。例祭は毎年夏の初めの頃の土曜夜市にあわせて、町内で輪くぐりの神事を含めた祭典があります。土曜夜市と一緒ですので大変賑々しいお祭りですが、夜市通りの一部になっていますので、見過ごされている方も多いのではと思います。
 輪くぐりは即ち、茅の輪くぐり神事のことです。唐津神社の各氏子の町々では旧来から、あちこちで茅の輸くぐりの神事が執り行われていましたが、都市化が進み、茅やワラの入手が困難になったり、作成技術者の高齢化等々のこともあり、現在では平野町と新町が古式に則って、町内での茅の輪くぐり(夏祈祷)の神事を厳修しています。
 御祭神は唐津神社で奉祀しているという、境外所管社の祭礼もあります。
 西の浜神社『坊主町・金刀比羅神社』の祭礼は、四月又は五月の中旬頃と秋に執り行われます。坊主町の方々が参列されます。
 西旗町『天神社』も春秋二回の祭典があります。天神様は学問の神様ですので、町内の子供等も参列し、神社の近くには幟も建てられます。
 元旗町『天神社』も春秋二回の祭典が、町内有志により奉仕されています。
 このように、境内・境外・町内の祭礼も、御本社と同じように、古式のままに毎年厳修され続けています。
 このはかにも、弓鷹町や東城内の江戸町の稲荷祭がありますし、舞鶴公園の稲荷祭・秋祭もあります。
 このように、それぞれ形式は少しつつ違いますものの、先祖伝来のいろいろな思いを込めて、その時代時代の人々によって、祭礼は祭りつづけられています。

 
曳山情報
  
◎ハワイ出動
 第二回ホノルルフェスティバルに招かれて、第八番曳山『金獅子』が出動しました。曳山本体は船便で輸送のため、一月十五日に出発式をして唐津を旅立ちました。ハワイへは日本から観光の人々は多いのですが貨物の動きは少なく、一度米国本土へ送り改めてハワイ等の便になるかも知れずということで、早めの出発となりました。帰りも、日本便待ちも考慮に入れて少し余裕をもった日程になっているそうです。
 さて、本隊は三月八日の夕刻六時頃のハワイ直行便で福岡空港から出発しました。ハワイ到着は現地時間で、三月八日午前六時頃ということで、歴史が約十二時逆戻りした感じで、不思議な思いだったそうです。
 今回は、世界的観光地への出動ということもあってか、御婦人方の参加も多く唐津くんちとは一味違った曳山行事となったようです。
  
◎曳山ソフト
 五月十二日(日)松浦川運動場にて開催。  (当番町・江川町)

行事予定
四月
五月
   五日 春季例大祭
   九日〜十日
      九州各県神社庁連合会神職総代(於・熊本)
  十日 寿社例祭
 十七日 神社関係者大会(武雄市)
六月
   中旬 総代研修会
七月
  一日 海開式
 二十九日 夏祭
      茅の輪神事
八月
 三十一日 海閉式
九月
   上旬 合同研修会
 二十三日 秋季皇霊祭
◎毎月一日・十五日
      月 次 祭

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