唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第67号  平成5年10月1日発行
発行人 戸川 省吾
編集人 戸川 惟継
印刷所 (有)サゝキ高綱堂
奉祝 皇太子殿下御成婚
平成5年6月9日

唐  津  神  祭
十月九日 (土)
 ◎午後七時 初供日奉告祭
十月二十九日(金)
 ◎午前九時 神輿飾りの儀
 一ノ宮 刀町
 二ノ宮 米屋町
◎午前十一時 本殿祭
十一月二日(火)
 ◎午後八時 宵曳山曳出
  各町万灯をともして社頭勢揃(午後十時過ぎ)
十一月三日(水)
 ◎午前五時 神田獅子舞奉納
 ◎午前九時 発輿祭
 ◎午前九時三十分
       御神幸発輿(煙火五発合図 市内一巡)
 ◎正  午 御旅所祭
 ◎午後三時 還 御
       (
煙火五発合図 曳山は町内へ)
十一月四日(木)
 ◎午前十時三十分 翌日祭
  曳山社頭勢揃の後出発
 ◎午後二時三十分米屋町通曳出
 ◎午後四時 江川町通曳出
    (いづれも煙火三発合図)
 ◎午後五時頃 曳き納め
      (曳山展示場へ)
十一月五日(金)
 神輿納めの儀
  一ノ宮 大石町
  二ノ宮 紺屋町
総代異動
西旗町 山口  優 帰幽
 〃  田中 三次 新任
東城内 小田  努 新任
西旗町 岩本  壮 新任

夏から秋へ
   宮司 戸 川 省 吾
○皇太子殿下御成婚
 今年の夏は、皇太子殿下の御成婚で始まりました。 梅雨入り間もない六月九日、皇太子徳仁親王殿下と雅子さまの御結婚の諸儀式が行われましたが、皇居賢所での結婚の儀は辺り一面清々しく洗い清めるような雨の中、黄丹の袍に黒の冠の殿下、緑の唐衣の十二単衣、大垂髪の雅子さまは時代を超越した悠久の絵巻物を眺めるような幽遠さをかもし出されました。続いて両陛下に御結婚を報告される「朝見の儀」では一転、明治以来の皇族の礼装である燕尾服、ローブレコルデのお姿に、若々しき皇統の継承を晴れやかにお示しになり、その後の国民へのお披露目ともいへるパレードになると、降り続いていた雨があがり、明るい日差しの降り注ぐ中で、お二人は明るく華やかな御笑顔。二十万沿道の人々の手に手に打ち振る日の丸の旗の中、いかにも日嗣の御子の御成婚にふさわしく若々しく頼もしく、華やかなお姿をお示しになられました。
 皇太子殿下の御成婚に対する国民の関心は、伊勢の神宮、神武、昭和天皇陵へのお二人の御奉告の参拝、宮中饗宴などあらゆる場面で示されました。
 昨今、わが国内では、戦後ともすれば無視されがちであった皇室への関心や、崇敬心が、急速に若い人々を中心に広がりつゝありますが、皇太子殿下御成婚は、それを一層顕著なものにいたしました。ありがたいことです。
 万世一系の皇統の無窮を確信するとともに、国民の皇室によせる素直な期待と憧れの表情を目のあたりにして感激のうちに数日を過しました。
 皇室の弥栄は日本全国の喜びです。
 当日は唐津神社では奉告祭を行いました。

○神宮式年遷宮

 今年の夏はまたとない嬉しさのもとに御成婚の御慶事がありそして秋十月には、伊勢の神宮に於て二十年に一度の最も尊いお祭り、天皇さまの御まつりである「式年遷宮」につながります。
 神宮の御神威のよみがえりは、全国神社の、そして全日本人の精神的な大きな発展に結びつくことでしょう。
 神機天機はわが国にとって、今最高の状態にあるのだと思います。
 時を失っていけません。この大切な時の流れを強く感ずる時、この大切な日本にとって、広がる明るい機運天運を活用せねばならないと思います。

○唐津くんちを迎える
 今年はいわゆる冷夏で涼しい毎日でしたが、も早や十月を迎え恒例の唐津くんちが目の前に迫ってまいりました。今年は米屋町の曳山の総塗替が終り十月十七日竣工奉告祭をいたします。
 神幸祭には華麗な雄姿を見せることでしょう。
 十月九日初供日祭、二十九日神輿飾りの儀、二十九日本殿祭、十一月二日前夜祭、宵山曳、三日神幸祭、四日翌日祭、曳山巡行、五日神輿納めと続く一連の神事と曳山行事に氏子の皆さまの格段の御協賛をお願い申し上げます。


神社庁短信
◎九連総開催
 九州各県神社庁連合会神職総会が、本年は佐賀県の当番で佐賀市で開催されました。九州各県から、七百名が集い、神社の維持発展についてや、神社が発信し得る日本文化の継承・発展等について研究討議がありました。(五月九、十日)
◎神社関係者大会
 本年度のこの大会は、唐津地区支部当番で、唐津市民会館で開催されました。県内各地より約五百名が参加しました。(5月17日)
◎国民精神昂揚運動
 合同研修会
 この大会も本年は、唐津地区が会場となり、九月二十日〜二十一日の二日間、唐津シーサイドハイツ華厳の間を主会場として開催されました。県内から二三〇名の総代神職が参加し、神社の現況分析、今後の展望等について、部外からの参考意見等もありました。

行 事 予 定
◎神祭は別掲
十月
   三日 観月茶会
十一月
   九日 新嘗祭
  十四日〜二十一日
      七五三祭
十二月
 二十三日 天長祭
 三十一日 除夜祭
◎平成六年
一月
  一日 歳旦祭
  六日 新年祭
二月
  三日 節分祭
  十一日 紀元祭
三月
 二十一日 春季皇霊祭
四月
五月
   五日 春季例大祭
◎毎月一日・十五日
        月次祭

社務日誌
 四月…二日−呉服町アーケード竣工式・四日−和多田本村区雷祭=E五日−大石大神社春祭・十二日−長松公民館竣工式・十三日−佐志八幡神社春祭奉仕・十四日−寿社祭・十五日−戦没者慰霊祭(市民会館)・十六日−神社庁会議・十七日−満島八幡社月次祭・十九日−値賀神社奉祭・二十五日−神田中村(熊野神社)春祭・二十二日−辰巳櫓竣工式・二十七月−和多田天満神社春祭・二十九日−神田風早区神殿祭
 五月…(四月二十九日〜五月七日−植木市)・五日−春季例大祭・七日−神社庁唐津市地区支部総会・九日−坊主町金刀比羅神社春祭・十日〜十一日−九州各県神社庁連合会神職総会佐賀大会(於・佐賀市)・十二日−唐津ライオンズクラブ早朝清掃奉仕・十五日−満島八幡神社月次祭・十六日−佐賀県神社庁長以下職員正式参拝・十七日−佐賀県神社関係者大会(於・唐津市民会館)・二十一日−神社庁会議・二十二日−和多田天満神社鈴奉献式・二十五日−境内社水天宮祭・ 六月…七月〜八日−伊勢宮評議員会・九日−皇太子殿下御成婚奉祝祭=午後から佐賀市の旗行列に参加。十四日−神埼町櫛田神社参拝・十六日−氏子総代研修旅行(日田市−大原八幡神社)・十七日−満島八幡神社月次祭・十九日−さかえ大黒大祭・二十七日−唐ノ川田島神社夏祭
 七月…一日−海開式・四日−衆院選公示日・十四日−熊野原神社御神輿飾り。十五日−満島八幡神社月次祭、熊野原神社祇園祭(神幸祭)・十八日−中町粟島神社夏祭・二十五日−満島八幡神社夏祭・二十九日−夏祭(茅の輪神事)
 八月…三日−熊野原神社研修会・十五日−県神青戦歿者慰霊祭(於・田島神社)・二十二日−茶会(雨天のため西城内大島邸)・二十五日〜二十九日−伊勢神宮御白石持行事参宮団・三十一日−海閉式
 九月…神職三名指定神社実習に入る。二日−神社庁会議・四日−櫛感謝祭・九日−京都八坂神社宮司真弓常忠氏正式参拝・二十日〜二十一日−国民精神昂揚運動合同研修会(於・唐津シーサイドハイツ)・二十一日下神田天神祭・二十二日−満島八幡神社月次祭・二十三日−和多田天満宮、唐ノ川田島神社彼岸祭
曳山ニュース
◎米屋町塗り替え

 第十一番曳山米屋町「酒呑童子と源頼光の兜=明治二年創建」は、前回の塗り替えから二十九年を経て、各所の損傷がひどくなったので、県・市の指導の元で、現在大掛りな塗り替え修復工事が進められています。
 米屋町は、曳山十四ケ町の中でも特に世帯数が少なく、町内では数年かけて、塗り替えを計画したとのことです。くんちでの雄姿が楽しみです。
◎くんち取材
 八月九日に、囃子の練習風景を、八月二十四日には、各町の子供が笛を吹いて、子姿を(正装)夫々撮影がありました。いづれも写真取材で、前者はJR関連会社の旅行会員向けの雑誌に、後者は、関東・関西地区のJR線の車内広告用(九州の旅キャンペーン)として、使用されるということです。