唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第66号  平成5年4月1日発行
発行人 戸川 省吾
編集人 戸川 惟継
印刷所 (有)サゝキ高綱堂
五穀豊穣・諸産業隆盛・家内安全・諸業平安 祈願
春まつり
(唐津神社春季例大祭)
5月5日(水) 午前11時30分 斎行
唐津曳山社頭勢揃い
奉納 池ノ坊 生花

総代異動
 総代異動
魚屋町 正田 定見 帰幽
紺屋町 江頭 一郎 帰幽
南城内 吉田 忠司 新任
紺屋町 緒方 正男 新任
○名誉総代
成村 光好 山下二丁目

 唐津城 (舞鶴公園)の木木が、ある程度伐採されて木々の間から城の石恒が見えるようになり、近世の平山城の風格を、より現実のものとして感じられるようになりました。
 今、市内のあちこちに、観光案内標柱や、案内板が立てられています。日頃、この地に生活している者にとっては、その利便性は皆無に近い筈ですが、旅人への旅の風情としては、必要不可欠な旅の小道具と言えそうです。
 柳堀に辰巳櫓が完成しました。唐津らしい街の風景が、また一つ増えました。
 御挨拶
 宮司戸川省吾
 平成五年の新しい年を迎えて早くも春の季節となりました。
 唐津神社に於きましては元旦早朝より歳旦祭を斎行し、皇室の弥栄と、国家の隆昌、国民、氏子皆さまの安寧と五穀豊穣とをお祈り申上げました。
 旧年中の諸祭儀につきましては、氏子皆さま方の御奉仕により、お蔭をもちまして、すべて滞りなく納めさせていただきました。
 ここに厚く御礼を申上げます。
 さて、本年は全国神社の総本社であります伊勢の神宮の第六十一回の式年遷宮が近く天皇陛下の日時の御治定を仰ぎ十月には遷御の盛儀が悠久千三百年の歴史を踏まえ御斎行の運びとなっています。
 この祭りは二十年に一度新らしい神殿に遷御されるもので、御代改め、心のよみがえりを祈り鎮める、万物再生の祭りであります。
 この式年遷宮祭に要する費用は全国の氏子の皆さまの御寄進によるものですが、当神社の氏子の方々にも数年前より多額の奉賛金を寄せられて見事に実を結んだものでありまして、ここに謹んで厚く御礼を申上げます。
 又本年は国民待望の皇太子殿下の御成婚が挙られることになり誠にお目出度い限りであり、謹んでお慶びを申上げます。
 唐津神社に於きましては去る三月十二日氏子総代会に於いて、平成五年度の神社の経費の予算を審議しこれを別掲の通りしていただきました。
 本年はこれに基いて、来る五月五日の春季例大祭を始め秋の神幸祭など恒例の祭儀や諸行事を進めさせていただきます。
 四月一日からはじまる平成五年度の一年間何卒よろしく御協力のほどをお願い申上げて御挨拶といたします。

 節分祭
 恒例の節分祭を、二月三日午後七時より斎行しました。本年はこれまで紙に包んでいた撒豆用の豆を、お菓子の卸問屋さんに特注しましたので、参拝の方々には好評のようでした。
 本年も多数の年男の方々の御奉仕をいただきましたし、中には、生れて一廻り目の年男(女)になる、小学五年・六年生も年男の奉仕に参加し「福は内福は内鬼は外!」と、元気な声を弾ませていました。


神社庁短信
 ○式年遷宮
 伊勢神宮第六十一回式年遷宮は、いよいよ本年十月に斎行されます。これに先立ち、その御正宮の浄域に白石を敷き詰める行事(お白石時行事)が、本年八月に全国各地よりの神領民の奉仕で執り行われます。
 この行事に佐賀県神社庁より二五〇名が参加しますが、そのうち四三名が唐津支部より参加します。そしてその中の十五名が唐津神社氏子町から参加されます。
 伊勢の夏は大変暑いのですが、神域は神風とでも言うのでしょうか涼風を感じます。良い参宮旅行でありますよう祈ります。
 尚、本年十一月から来年(平成六年)三月〜四月のうちに、新しい神殿参拝と旧正殿拝観の、伊勢参宮団を計画中とのことですので、その節は御参加くださるようお願い申し上げます。

 
社務日誌
十月 二日…防衛協会青年部設立式典出向・この頃小中学生のスケッチ会多数境内に来る・七日…辰巳櫓上棟式・九日…初供日奉告祭(延約八百名参列)・十一日…からつくんち四百年記念式典(於市民会館)・合同観月茶会(境内)・十六日…満島八幡神社月次祭・十七日…西旗町天神杜祭・十九日…玄海町値賀神社助勤・二十日…唐津神祭露店貸付・二十二日…曳山囃子佐賀市へ出動・二十四日…末盧館盡夜酒会(収穫祭見参・二十五日…大島八坂神社祭・二十六日…唐津神祭挨拶廻り・二十九曰…本殿祭

十一月 二・三・四日…唐津神祭・五日…神輿納めの儀(総行司−刀町・米屋町奉仕)・六日…近代図書館竣工式・八日…この頃から七五三の参拝始まる・九日…新嘗祭・十三日…神社庁会議・十五日…七五三祭・坊主町金刀比羅神社祭・十六日…満島八幡社月次祭・十九日…神社庁神殿例祭につき祭員奉仕・二十三曰…玄海町仮屋三島神社祭肋勤・和多田天満宮祭・唐ノ川田島神社祭・二十四日…熊野原神社祭・二十五日…唐津神祭仕舞祝(商工会館)・二十六日…支部大麻頒式・二十八日…宮崎県より曳山見参及び社頭視察に来社(約三十名)

十二月 二日…神社会議・四日…唐津神社大麻頒式・六日…大成公民館十周年記念式典・九月…曳山囃子会納会・十一日…舞鶴公園稲荷神社祭・十五日…満島八幡神社月次祭・神田中村熊野神社祭・二十一日…神社庁会議・二十三日…天長祭・三十一日…古神札焼納祭・除夜祭・大祓式

一月 元旦…歳旦祭・二日…熊野原神社歳旦祭・四日…名刺交換会・この頃各企業・団体の新年祈願祭・七日…天満神社祭助勤・十日…囃子初め式ならびに曳山取締会初寄り・十九、二十日…刀町奉斎恵比須神社祭・二十六日…神社庁禊講習会・二十八日…神社庁三支部合同新年互礼会

二月 三日…節分祭・十一日…紀元節祭・湊疫神宮祭助勤・福岡県二日市八幡社総代参拝(四十八名)・十五日…満島八幡神社月次祭・十七日…久敬社会謙・二十二日〜二十四日…大和会研修会・二十七日…熊野原神社祭

三月 二日…初午祭(境内三社−本町、呉服町、新町・舞鶴公園稲荷社・弓鷹町・江川町・邸内三社)五日…神社庁会議・十日…北九州市一の宮神社参拝(二十二名)・十三日…唐津神社予算会・十四日…二ノ午祭・十五日…満島八幡社月次祭・十九日〜二十二日…春彼岸祖霊祭・二十日…唐ノ川田島神社祭・二十一日…木綿町天満神社祭・二十七日…神社庁会議・二十九日…県総代会会議

 
曳山情報
 ○曳山五台が出勤
 本年は、三月三日に地下鉄が福岡空港駅まで伸長しましたし、三月二十六日には、福岡−前原道路が開通し交通の利便が更に整ってきました。又、この道路を経由して、福岡天神まで、大手口から七十分の昭和パス路線も開設されました。
 このような中、呉服町通りのアーケードの改修工事が進められ、このほどみごとに完成しその完成を祝し、又、道路交通体系の発展をも祝い、唐津中央商店街の祝賀行事に賛同して、直接の関係町である呉服町を始め、関係の深い刀町・中町・本町・京町の計五町五台の曳山が、四月三日を中心に、大手口付近に出動します。

 ○曳山人事
本部取締 (呉服町)
  退任 松尾 武彦
  新任 橋村 信義

 ○囃子初め式
 恒例の曳山囃子初め式は、去る一月十日(日)の吉日を卜定して開催され、約七十名の参加で賑いました。