唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。 |
唐津神社社報 第65号 平成4年10月1日発行
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発行人 戸川 省吾
編集人 戸川 惟継
印刷所 (有)サゝキ高綱堂 |
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神田区の獅子頭
神田の獅子舞は、神田区の青年団によって奉仕されています。創建は、享和二年(一八〇二年)と獅子頭に刻されていますので、今から百九十年前に製作されています。このことから、神田の獅子は、唐津曳山の刀町曳山・中町曳山の創建のヒントになったとも言われています。
明治中期に描かれた『唐津神祭行列図』には、三結び(三対)の獅子舞の姿が見られます。これは、神田区で一結び、町田区で一結び、菜畑・二夕子両区で一結びの獅子舞だろうと推測されています。神田区を除く他の三区の獅子頭は、それぞれの区の公民館などに眠っているのかもしれません。
神田の獅子舞も、かつては、神祭の神幸と一緒でしたが、近年は早朝に神前に奉納したあと、神田区内を廻っていました。新しい家屋が建ち、人口が急増したにもかかわらず、獅子舞を奉仕する青年団員の数は激減し、現在は神祭の早朝に、神前に奉納するだけとなっています。
地区の発展の影で、地区を支えてきた伝統が風前の灯のようにあるのは、なんとも淋しい限りですが、一昨年暮れには『唐津のれん全文化勲章』を頂きましたし、今回の東京出動で、新しい活動が始まることを期待しています。
唐 津 神 祭
十月九日 (金)
◎午後七時 初供日奉告祭
十月二十九日(木)
◎午前九時 神輿飾りの儀
一ノ宮 材木町
二ノ宮 京 町
◎午前十一時 本殿祭
十一月二日(月)
◎午後八時 宵曳山曳出
社頭勢揃(午後十時過ぎ)
十一月三日(火)
◎午前五時 神田獅子舞奉納
◎午前九時 発輿祭
◎午前九時三十分
御神幸発輿
◎正 午 御旅所祭
◎午後三時 還 御
(御旅所発輿)
十一月四日(水)
◎午前十時三十分
曳山社頭勢揃の後曳出
◎午後二時三十分米屋町通曳出
◎午後四時 江川町通曳出
◎午後五時頃 曳き納め
(曳山展示場へ)
十一月五日(木)
神輿納めの儀
一ノ宮 刀 町
二ノ宮 米屋町
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総代異動
魚屋町 正田 定見 帰幽
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平成四年の秋を迎へて
宮 司 戸川省吾
今年の夏は、早々と台風が吹き荒れましたし、お盆の頃には梅雨を思わせるような、長雨だったりしまして、何とも不思議な感じの夏でした。
そのような中ではありますが、七月一日には恒例の海開式が、考えられない程狭くなってしまった西ノ浜海水浴場の砂浜で、主催の観光協会を始め、関係の官公民それぞれの代表の方々約五十名が参列して、執り行われました。又、近くの昭和幼稚園の園児の初泳ぎもありました。
七月十八日には土曜夜市が、新装なった駅南の虹の広場からパレードが出発して開幕しました。翌十九日と二十七日は、唐津の西部と東部で花火大会が、又、二十九日はイカダ大会、八月十六日は、ファミリー茶会と、夏の恒例行事が賑やかに催された中で、盆踊りが台風の余波で中止になったのは、一寸さびしい思いがいたしました。
七月二十九日は、唐津神社の夏祭り・茅の輪神事の祭礼日でした。総代約四十名、氏子約百名の方々と共に、大祓式のあと茅の輪をくぐり、これまでの罪穢を祓清め、これからの平安を祈念いたしました。又、この日は、囃子保存会の幕洗い行事が行われ、川面に曳山囃子が響いていました。
八月三十一日は、海閉式の神事を、海開式と同じ西ノ浜で奉仕し、一夏が過ぎ往くのを感傷的に味わいましたが、その後の残暑の厳しさには驚かされました。それでも季節は確実に秋に向っておりまして、いつしか虫の音も、主役が交代しております。
さて、いよいよ秋になりました。春にお祈りいたしました稲≠フ豊かな穣りを感謝し、諸々の産業の隆昌を祈願し感謝する眞心が「くんち」の祭礼に籠められています。毎年毎年同じ祭礼の繰り返えしの中に、神々がお育てになった新ししいイノチを積み重ねられる喜びを、くんちの盛儀と共に大切にしたいと思います。そして間もなく、十月十一日には、唐津くんち四百年記念式典が挙行されます。くんちを創造した先人達の偉業を、この秋しみじみと思い起しております。
それにしましても、その昔、白砂青松ともてはやされた西の浜の海浜は、何処へ行ってしまったのでしょうか。何か手だてがあるのなら、再び白砂広がる浜辺を見たいと思います。そしてその白砂の海浜に、曳山勢揃いの姿を瞼に浮べる思い一入の秋でございます。
曳山情報
◎唐津くんち四百年記念奉祝式典挙行
唐津曳山取締会では、本年が、唐津くんち四百年になるのを記念して、十月十一日(日)に、記念奉祝式典や奉祝行事を計画中です。くんち四百年の祝意を盛大にと、関係者は大張り切り。
このため、総取締を実行委員長として、唐津くんち四百年記念式典実行委員会を取締会内に設置して、唐津曳山取締会の総力を結集して、種々の行事が進められています。
◎どんたく出動
これまで三年連続して曳山は、各三台づつ計九台が、博多どんたくに出動しました。今年は、唐津市制施行六十周年という記念の祝意もあって、大挙五台の曳山が出動しました。その上、今年は五月四日夕刻より宵曳山の形態で出動しましたので、これまでとは一味違う、それこそ福博のネオンをも圧倒する程のきらびやかな中に、幽玄な雰囲気を漂わせながら、唐津の意気を示しました。
尚、出動した曳山は、第四番曳山呉服町「源義経の兜」・第五番曳山魚屋町「鯛」・第七番曳山新町「飛龍」・第十二番曳山京町「珠取獅子」・第十四番曳山江川町「七宝丸」の五台でした。
◎幕洗い神事
七月二十九日(水)夕刻より、唐津曳山囃子保存会と、曳山囃子練習会の共催で恒例の「幕洗い神事」が開催されました。夕闇の中曳山囃子が松浦川・町田川の岸辺に、くんち気分を響かせていました。
尚、七月下旬から八月下旬にかけて、曳山各町内でも幕洗い行事が行われ、舟遊びに興じた町内も多かったようです。
又、曳山囃子は、九月十四日・十五日の両日に開催された、国立劇場『日本の太鼓』に、神田獅子舞と共に出動し、都民にも好評を博しました。
行事予定
十月
九日・初供日奉告祭
十一日・唐津くんち四百年記念奉祝式典・各流合同観月茶会(境内)
二十九日・本殿祭
十一月
二日・三日・四日 唐津神祭
八日〜十五日・七五三祭
九日・新嘗祭
十二月
二十三日・天長祭
三十一日・除夜祭
一月(平成五年)
一日・歳旦祭
六日・新年祭
十九日〜二十日・恵比須祭
二月
三日・節分祭
十一日・紀元祭
三月
旧二月初めの午の日・初午祭
二十一日・春季皇霊祭
◎毎月一日・月首祭
十五日・月次祭
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神輿伴揃の装束を一新
御神縁により、神祭の御神幸の御奉仕を頂く神輿伴揃(唐津市神田区より)方の装束は、旧来のものを廃止して、曳山肉襦袢仕様に作り改めて、約二十年になります。本来、御大典記念事業として計画しておりましたが、機会を得ず、本年やっと新調することができました。
今年よりは、少年達の装いも、江戸腹パッチ手用姿になります。
少し洒落れた、それでいて神輿の御奉仕に相応しい重味のある、曳山肉襦袢仕様になっています。
社務日誌
四 月
・八日−神社本庁参与会(名古屋)・十日−神社庁事務幹事会・十三曰−佐志八幡宮へ献幣便として出向・十四日−護国神社例祭・十五日−唐津市戦役者追悼式参列・十六日−満島八幡社月次祭・同−神社庁支部会議・十七日−曳山五ケ町会議・十九日−大島八坂神社祭・同−値賀神社助勤・同−曳山本部会・二十日−民俗学者田中丸勝彦氏来佐・同−軍恩会議・二十二日・曳山総会・二十三日−唐津市制六十周年記念式典(市民会館大ホール) →夕刻より提灯行列(市役所−バスで移動→松浦橋南側→これより提灯に火をともして徒歩→松浦橋→新舞鶴橋→城内橋→唐津郵便局前→JT唐津営業所→中央橋→市役所…流れ解散…)・二十五日−寿社祭・二十九日〜三十日−どんたく出動のため曳山の荷造り。
五 月
・一日−植木市(七日まで)・四日−曳山五台が博多どんたくに出動(宵曳山の形で出動)・五日−春季例大祭・六日−ライオンズクラブ清掃奉仕・八日〜九日−九州各県神社庁連合会神職総会(長崎)・十日−熊本県八代神社総代会参拝・十一日−神社関係者大会(佐賀)・十九日−法人会総会・十日−TVQ録画撮り・二十一日−曳山委員長会議・二十四日−ふるさと運動会・二十六日−満島恵比須、龍神宮遷座祭・二十八日−観光協会総会・同−神青全総会・三十日−曳山会議・同−満島八幡社月次祭
六 月
・二日−防衛協会総会・四日−水天宮祭・五日−曳山役員会・八日−囃子会議・九日〜十日−神宮評議員会(伊勢)・十五日−曳山総会・同−熊野原神社役員会・同−家の光協会来社(くんち関係の本を出版につき挨拶)・十八日−総代研修会参拝団(宗像大社、五十一名参加)・同−曳山ソフト会議・二十三日−中里氏祝賀会・同−神青役員会・二十五日−熊野原神社総会・二十七日−松浦史談会・二十九日−軍恩会
七 月
・一日−海開式・五日−曳山委員長会議・十日−多久島氏祝賀会・十五日−熊野原神社祇園祭・十六日−竹下登氏来唐・十九日−満島八幡社夏祭・二十日−辻氏祝賀会・二十二日−九州各県神社庁事務職員研修会参拝・二十六日−参議院選挙・二十九日−夏祭、茅の輪神事
八 月
・七日−神社庁会議・十一日−熊本大学芦田氏来社(くんち調査の件)・十六日−裏千家淡交会青年部ファミリー茶会・十九日−祭礼調査説明会(神社庁)・二十二日−神社保育国連合金九州大会・二十三日−神保連参拝・同−曳山ソフトボール大会・二十六日−コンピューター講習会(福岡県神社庁)・二十七日−久敬社会議・二十九日−囃子会議・三十一日−海閉式
九 月
・一日−宗教法人実務者研修会(佐賀)・四日〜五日−合同研修会(佐賀)・七日〜八日−曳山囃子と神田獅子舞の合同練習・九日−囃子道具等東京へ発送・十一日−満島龍神祭・十二日−全国神社祭祀祭礼行事総合調査唐津市地区支部事務調査会(彰敬館)・十四日〜十五日−曳山囃子、神田獅子舞国立劇場出動・十七日−くんち路線調査・二十三日−皇霊祭・同−唐ノ川区彼岸籠祭・二十五日−くんち関係者会議、補導会議・二十九日−太宰府天満宮御笠敬神会参拝
◎毎月各一回−志道校区三老人クラブの清掃奉仕
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