唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第50号  昭和60年10月1日発行
発行人 戸川 省吾
編集人 戸川 惟継
印刷所 (有)サゝキ高綱堂
唐  津 神 祭
 十月九日(水)午後七時  初供日奉告祭

 十月二十九日(火) 午前九時神輿飾ノ儀
    総行司一の宮 京町
         二の宮 刀町
 午前十一時本殿祭

 十一月二日(土)午後八時
  宵曳山曳出 (煙火三発)
  ○各町曳山万灯をともして社頭勢揃(午後十時半頃)

 十一月三日(日)
 午前五時 神田獅子舞奉納
 午前九時 発輿祭
 午前九時半 御神幸発輿 (煙火五発 市内一巡)
 正午 西 ノ 浜 御旅所祭
 午後三時 御 旅 所 発輿・還御 (煙火五発)
十一月四日(月)
 午前十時半(煙火三発)
   翌日祭 曳山曳出
 午後五時頃 展示館へ曳山納め
十一月五日(火)午後三時  神輿納めの儀
 総行司一の宮 米屋町
      二の宮 大石町
十一月九日(土) 午前十一時新嘗祭
一二三〇年式年祭ヨリ

 宮司祝詞(のりと)ヲ奏ス
 ・御鎮座一二三〇年式年大祭
 ・天皇陛下御在位六十年奉祝大祭
 ・春 季 例 大 祭
  鏡開キノ儀
唐津供日を迎えて
宮司 戸 川 省 吾
 本年御鎮座一,二三〇年を迎え、去る四月二十九日の佳き日に式年大祭を厳粛盛大に斎行いたしました。
 これ偏えに、明神様の御神威のもと、氏子皆様方挙っての御奉賛によるものでございまして、誠に有難く厚く御礼申上げます。
 顧みますれば、昨年中は記念事業としての、神輿の塗替えや神輿庫の新築等に要する経費の御寄進をいただき感謝に堪えません。
 ここに、式年祭当年の唐津供日を迎え、例年にも益して意義深くお仕え出来ますことは、一層の感銘を覚えるものでございます。
 今年は、この意義ある祭日に相応しく、昨年に続いて、連休日に恵まれ、氏子の方はもとより、遠方よりお詣りいたゞくお客さまにも大変都合よく有難いことでございます。
 何卒この意義深い式年に迎える唐津供日を、いやが上にも賑やかに、楽しく奉仕出来ますよう一層の御協賛を賜りたくお願い申上げまして、御挨拶といたします

総 代 異 動
西城内
栗原 掬治 退任
岩瀬 久生 新任
名誉総代
白井 新作 帰幽
大橋 喜一 帰幽
山崎 一郎 帰幽
岸川 欽一 帰幽
曳 山 の 塗 替
 唐津曳山第六番曳山大石町「鳳凰丸」(弘化三年・一八四六年製作)は、福岡市梅谷仏具店で総塗替をしていたが、去る九月二十一日に曳山展示場へ戻って、仕上げ作業がされている。今回の塗替作業中に、前回の色が発見されたり、応急修理の跡らしいところも見つけられた。今回は、昭和の大修理と言うべく、費用も一千万円を超え、地元町内は勿論のこと、県・市よりの助成によるところが多くなってきている。
 一方、第三番曳山材木町「浦島太郎と亀」(天保十二年・一八四一年製作)は、曳山創建以来、大切に使ってきた台車の具合が、昨年頃から不調になり、本年修理することとなった。これについては、特に創建以来の特殊な構造物ということで、なるべく、その状態を保存されたいと、文化財関係者からの強い要望もあったが、その材料・技術等に問題があり、結局最少限の現状変更止む無しとして修理された。