唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第33号  昭和52年4月1日発行
発行人 戸川 健太郎
編集人 戸川 省吾
印刷所 (有)サゝキ高綱堂
春 祭
曳山社頭勢揃
池坊生花奉納

5月5日
午前11時
献幣使参向
 NHK 郷土芸能の祭典
      新町飛竜が出演

 日本放送協会では、新企画として、第一回郷土芸能の祭典を三月二十一日に放送することとなり、六日その録画とりが行われた。
 全国各地の有名芸能を大ホールいっぱいに繰広げて行うというもので、東の横綱が秩父の祭屋台、西の横綱が吾が唐津の曳山新町の飛竜で総勢十八団体の出演である。
 一月二十三日NHKよりこの申入れがあってから曳山取締会で新町出動のための諸準備を整え、曳山は松浦通運の手で完全梱包の上三月三日トラック便で東京へ出発、途中大雪のため到着が遅れたが、五日中には出演者五十名も到着し、早速リハーサルを重ね、六日の本番には“唐津くんち”をさながらに演技して大成功の裡に出演を終わった。
 その後一行は、保利茂衆議院議長を表敬訪問し、又国会議事堂や首相官邸を見学、曳山も無事帰還した。
 今回の出演に際しては、市を挙げてのご支援をいただき放送を通じて全国に、この唐津に於ける祭と人とのふれあい、人情のこまやかさ、なごやかさを充分わかって貰うことが出来たであろう。

保利茂氏参拝
衆議院議長就任奉告
 衆議院議長になった保利茂氏は、就任後初めて、郷土唐津に帰り、一月二十二日には瀬戸市長から名誉市民憲章の贈呈があり、午前九時半唐津神社に参拝、二の鳥居前で手水を使い、昇殿、宮司の祝詞奏上の後恭々しく玉串を奉って拝礼して奉告祭を終り、市役所を訪問して記念植樹などが行われた。

材木町曳山塗替はじまる
 三番曳山材木町浦島と亀≠フ塗替工事が始まった。
 この曳山は、天保十二年に製作されたもので、(一三六年以前)数度の塗替えを経て来たが、前回は昭和二十八年に行われ今回は二十四年ぶり。
 去る三月十三日町内より多数の若者の手によって、唐津神社の庫に入り、江川町の宮口塗師の手によって早速工事に着工、十月九日の初供日までには終り、秋の供日には色鮮やかな亀が神祭に加わり一段と華麗なまつりとなることだろう。
 氏子総代異動

 呉服町    大橋喜一 退任
 呉服町    三根 勇 就任
 木綿町    正田歳夫 就任
 紺屋町    内野勝三郎 退任
 紺屋町    江頭一郎 就任
 南富士見町 井上幸之肋 退任
  〃      覚前貞吉 就任
 南城内    鈴木従三 帰幽
 南城内    鈴木哲男就任