唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第119号   令和元年10月1日発行
 
   発行所 唐津神社社務所
発行人 戸川 忠俊
編集人 戸川 健士
印刷所 (株)音成印刷
 
 
祝賀奉曳 御礼

 去る、令和元年五月五日天皇陛下御即位を奉祝しての「唐津くんち曳山特別巡行 祝賀奉曳」につきましては、多くの皆様のご協力を頂きまして、晴天の下に賑々しく執り納めできましたことは大変喜ばしく、有り難く厚く御礼申し上げます。
 特に、大型連休というお忙しい中、雑踏警備や交通規制にご協力頂きました唐津警察署の皆様方。また、周知広告や観光客の誘導、関係機関との連絡調整をして頂きました唐津市職員の皆様、そして、第一に巡行の安全にご尽力頂いた唐津曳山取締会、町内曳子の皆様には改めて厚く御礼申し上げる次第でございます。
 お陰様をもちまして、当日は早朝から唐津神社にて行われました神社庁唐津・東松浦地区三支部合同主催の「御大典奉祝奉告祭」、その後、市民会館で行われました天皇陛下御即位唐松奉祝の会主催の「天皇陛下御即位をお祝いする唐津・東松浦の集い」そして唐津曳山十四台による「祝賀奉曳」まで、唐津市・玄海町はもとより県内外より多くの皆様のご参集の下、盛大に執り行うことができました。また本年は一番曳山刀町の 「赤獅子」が製作されて弐百年を迎えたこともあり、この日に祝賀会も開催されました。
 この祝賀行事については、神社界の全国紙である『神社新報』に大きく取り上げられましたので、ご紹介いたします。

令和元年六月二四日発行
『神社新報』の記事より


御即位奉祝式典を「くんち」の曳山も【佐賀】「天皇陛下位御即位をお祝いする唐津 東松浦の集い」が五月五日。唐津市の市民会館で開催され同市や東松浦郡玄海町の神社氏子のほか観光客や唐津くんちの曳子など併せて七百人が参加した。
 この集いは、県神社庁唐津市地区 東松浦地区東 東松浦地区西の三支部が発起人となり組織した「天皇陛下御即位唐松奉祝の会」(会長=古川康衆議院議員唐津曳山取締会顧問)の主催。同市 唐津神社(戸川忠俊宮司)秋季例祭「唐津くんち」での勇壮華麗な曳山行事を運営する唐津曳山取締会(大塚康泰総取締)が共催しており 式典後には曳山十四台による唐津市内の特別巡航も叶った。
 奉祝式典は午前十時に始まり、川上文伴県神社総代会副会長の開会の辞に続き国家を斉唱 古川会長が式辞を述べた。
 次に来賓の山口祥義県知事 峰達郎唐津市長、脇山伸太郎玄海町長 福岡資麿参議院議員 山下雄平参議院議員の五人が祝意を表明。最後には山下議員の先導により聖寿万歳が奉唱され 会場は日の丸の小旗で溢れた。
 式典終了後には市民会館前の広場に勢揃いした曳山の前で地元 神田地区の獅子舞奉納や祝賀餅撒きなどを実施。そののち大塚総取締の先導で 式典会場に入りきれなかった人たちや大勢の県内外からの観光客も合わせてこの日二回目の聖寿万歳を皇居の方角を向いて盛大におこなった。
 正午には火矢の合図でいよいよ曳山奉曳を開始。曳子ら約参千五百人が集結し、祭り本番さながらに唐津市内を「エンヤヨイサ」の掛け声で巡行した。なかには日の丸を掲げた曳山も。晴天の上に大型連休も相俟って沿道には約十一万人が集まり 華やかで賑々しい巡行となった。
 なお式典に先立っては唐津神社で「御大典奉祝奉告祭」を斎行。宮崎浩司県神社庁理事が斎主を務め山口知事や地元国会議員など約二十名が参列した


第十三番曳山水主町「鯱」保存修理始動
 去る、令和元年六月十六日、唐津神社彰敬館にて「第一回唐津くんちの曳山行事 十三番曳山「鯱」保存修理委員会」が開催された。当日は九州大学名誉教授の菊竹淳一氏、富山大学芸術文化学部教授の林暁氏をはじめ、県市の関係者などが参集して、鯱の総塗替えについて協議した。鯱は昭和六十三年に総塗替えを行い、約三十年が経過している。今回の保存修理委員会では、その修理方法や使用する材料について話し合いが持たれた他、展示場に保管されている曳山を目の前に、鯱を特徴付ける「たたき塗(凸凹のある仕上げ)」の修復について、水主町町内役員と塗替えを行う業者、漆の専門家の間で意見の交換が行われた。鯱は今年のくんち終了後、曳山の蔵に入り本格的な修理が行われる。


刀町「赤獅子」
誕生二百年を記念し神輿修繕の浄財を奉納

 五月五日の祝賀奉曳終了後行われました「第一番曳山 刀町「赤獅子」 生誕二百年記念祝賀会」の中で、その記念事業として唐津神社の御神輿修復の御浄財をご奉納頂きました。この御浄財は、刀町の曳き子の皆様方一人ひとりから集められたもので、刀町の村井俊之総代より唐津神社に寄贈されました。
 唐津神社の御神輿は昭和六十年、唐津神社御鎮座千二百三十年式年大祭の記念事業として約七十年ぶりに総塗替えを行ってより、今に至ります。その間、振動による漆のひび割れや、雨水の侵入による傷みもあり、唐津くんちの際、御旅所にお渡りになる神様のお乗り物の劣化は、宮司として心痛む所であります。
 この度、ご奉納頂きました御浄財は、次回の御神輿の総塗替えの費用として大切に使わせて頂きたいと思います。
 刀町の皆様には、改めて有り難く、厚く御礼申し上げる次第でございます。

曳山スポーツ大会
 去る六月二十三日、天徳の丘運動公園で行われた第三十六回唐津神社旗争奪曳山十四力町親睦スポーツ大会(当番町木綿町)は、ソフトボールで各町熱戦が繰り広げられた。
 大会結果は以下の通り。
優 勝・中町
準優勝・
京町
三 位・木綿町
四 位・大石町


《総代異動》
南城内
   眞崎 泰二郎 帰幽
   山口 博文  新任
大名小路
   佐久間 太郎 再任

《唐津曳山取締会 役員改選》
退任
 総取締   大塚 康泰
 副総取締  古賀 常年
       市丸 昌哉
       中野一政
新任
 総取締   山内 啓慈
 副総取締  水田 彰男
       瀬戸 利嗣
       力武 晃
       前川 修三
 総務    花島 義博
 名誉総取締 大塚 康泰
 相談役   古賀 常年
       市丸 昌哉
       中野 一政

 ▼行 事 予 定▲

◎くんちは別掲
○令和元年
◆十一月
 七五三祭
  九日〜十日
  十五日
  十六日〜十七日
  二十三日〜二十四日
◆十二月
 初旬 大麻頒布式
 三十一日 除夜祭
      古神札焼納祭
○令和二年
◆一月
 元旦 歳旦祭
 六日 新年祭
 初旬 新春囃子初め式
◆二月
 三日 節分祭
 十一日 紀元祭
 二十三日 天長祭
 月次祭=毎月一日・十五日

 


 
 
唐津神祭
十月九日(水)
 ◎午後七時 初供日奉告祭

十月二十九日(火)

 ◎午前九時 神輿飾ノ儀
    総行事  一ノ宮 江川町 二ノ宮 本町
 ◎午前十一時 本殿祭

十一月二日(土)

 ◎午後七時三十分 宵曳山曳出
  各町曳山万灯をともして社頭勢揃(午後十時頃〜)

十一月三日(日・祝)

 ◎午前五時 神田獅子舞奉納
 ◎午前八時四十五分 発輿祭
 発輿祭
 ◎午前九時三十分
      ☆御神幸発輿 (煙火五発合図−市内一巡)
 ◎正午 御旅所祭
 ◎午後三時 還御
      ☆御旅所発輿 (煙火五発合図−曳山は町内へ)

十一月四日(月)

 ◎午前十時 翌日祭  曳山社頭勢揃の後曳出
 ◎午後二時三十分 米屋町曳出
 ◎午後四時 江川町通曳出
 ◎午後五時頃 曳き納め (曳山展示場へ=煙火五発)

十一月五日(火)

 ◎神輿納ノ儀
   総行事 一ノ宮 呉服町 二ノ宮 八百屋町

 
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