唐津神社社報より唐津神祭に関わる記事を抜粋してネット化致します。
唐津神社社報   第118号   平成31年4月1日発行
発行所 唐津神社社務所
発行人 戸川 忠俊
編集人 戸川 健士
印刷所 (株)音成印刷
 奉祝 新帝陛下御即位
 
赤獅子弐百年 祝賀奉曳決定
 
   
〜新元号元年五月五日〜


 さて、唐津くんちが始まったのは寛文年中と伝わっており、当時の神幸祭には、傘鉾、走り山、流鏑馬などの神賑行事が創り出され、やがて藩政時代に入り小笠原公入部の頃、文政二年(一八一九)には氏子の意気を示すように刀町が一番曳山赤獅子を造って奉納してより、各町こぞって曳山造りに力を入れ明治九年までの間に氏子町十六町のうち実に十五町が曳山を奉納したのであります。
 故に赤獅子は現在の唐津くんちの曳山行事の形になった最初の曳山であり、今年は唐津曳山生誕二百年とも言うことができます。
 そして今年平成三十一年四月三十日を以て、天皇陛下は皇太子殿下に天皇の御位をお譲りになられることとなり、天皇は上皇となられ、皇太子様が新たな天皇となられます。これを「譲位」といいます。天皇が譲位されるのは、唐津でちょうど赤獅子の製作が開始された頃であり光格天皇が仁孝天皇に譲位された文化十四年(一八一七)以来、実に約二百年ぶりのことであります。
 今年はこの御代替りの年と、唐津曳山一番曳山赤獅子が製作されてより二百年の佳節が重なったことから、関係諸団体と協議の結果、来たる五月五日に唐津曳山十四台による祝賀奉曳行事が行われる事が決まりました。
 新帝陛下御即位と曳山弐百年を賑々しく御祝い致しましょう。
(当日のスケジュールは下表をご覧下さい。)


 では天皇陛下が皇太子殿下に御位をお譲りになられる「譲位」と、皇太子殿下が御位につかれる「践祚の式」とはどのような儀式なのかを紹介します。

◎譲位(四月三十日)
・退位礼正殿(たいいれいせいでん)の儀
 天皇陛下の御譲位に際し、それを広く国民に明らかにするとともに、陛下が御譲位前に最後に国民の代表に会われる儀式で、今回は、平成三十一年四月三十日に国の儀式として宮中にて行われます。

◎践祚の式(五月一日)
・剣璽等承継の儀
 天皇陛下が御位につかれることを践祚(せんそ)といいます。皇位につかれた陛下は、「三種の神器」をはじめとした皇室に由緒ある品々や天皇陛下の印である「御璽(ぎょじ)」、日本国の印である「国璽(こくじ)」を継承されます。三種の神器とは歴代天皇に皇位のしるしとして継承されてきた八咫の鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)のことです。
・賢所(かしこどころ)の儀
 皇霊殿神殿(こうれいでんしんでん)に報告の儀
 「剣璽」が承継させるのと時を同じくして、皇居宮中三殿では新帝が御位につかれた旨を天照大御神(賢所)、歴代天皇と皇族の御霊(皇霊殿)、天神地祗(神殿)に奉告されます。
・即位後朝見の儀
 その後、皇居では陛下が内閣総理大臣ほか三権の長、地方自治体の代表などを御前に召されて皇位につかれた旨を宣言される即位後朝見の儀が行われます。

 この践祚の式が終わると、天皇陛下は十月に即位を天照大御神に御報告され国内外に即位を宣言される「即位礼」また、その年の新穀を御祖先である天照大御神をはじめ、神々にお供えし感謝を捧げる「新嘗祭(にいなめさい)」を宮中で御斎行になります。なかでも陛下が御即位後初めて行われる新嘗祭を「大嘗(だいじょう)祭」といい天皇御一代に一度行われる祭祀で、御位につかれる上で不可欠なものであり、数ある祭祀の中で最高の重儀とされています。即位礼と大嘗祭については次号にて詳しく紹介したいと思います。


 御代替りにおいて行われる諸儀式は、皇室・国家を挙げた重儀であり、世界に類例のない誇るべき日本の文化といえます。これらを通じて私達国民は天皇陛下との結びつきを改めて実感することができるのではないでしょうか。
 私達国民は平成の御代をかえりみ、陛下の御事績に想いを致すとともに、新帝陛下の御即位を挙って御祝い申し上げたいと存じます。
 
一番曳山赤獅子創建弐百年   
祝 唐



 
唐津曳山特別巡行「祝賀奉曳」
 5月5日(日・祝日)
7:30〜赤獅子記念撮影 於:唐津神社前
8:00〜曳山社頭勢揃  於:唐津市民会館前広場
8:30
9:00〜天皇陛下御即位奉祝奉告祭 於:唐津神社拝殿
    カブカブ獅子舞奉納
10:00〜天皇陛下御即位をお祝いする唐津 東松浦の集い 式典
     於:唐津市民会館大ホール(入場無料)
  11:30   万歳三唱 於:唐津市民会館前広場
      赤獅子弐百年祝賀餅撒き
12:00〜 奉曳出発(火矢合図)
※唐津くんち11/4のコースを曳山14台が巡行します。
15:20赤獅子曳山展示場到着
16:30曳山全台を展示場へ格納
17:30〜赤獅子生誕弐百年記念祝賀会 於:長崎荘 
 
 
祝 天





 






 
春季例大祭
 4月29日(月・祝日)昭和の日 11:00斎行
 〈奉納神賑行事〉
 浦安の舞・曳山社頭勢揃・池坊生花
唐津曳山囃子保存会 囃子奉納
 








拝殿前境内案内図 看板設置報告

 平成十三年に唐津青年会議所様より寄贈頂いておりました由緒看板が老朽化し、支柱の木材が腐れておりましたので今回新たに境内の案内図を一緒にした看板を製作し設置致しました。
 これにより、隣接する旧大島邸や曳山展示場、またお手洗いの位置などが一目で分かるようになり、現在参拝者の誘導の一役を担っています。
○案内図作成
潟純Cシステムサポート様
○看板製作・設置
岡かんぽん様

《氏子総代異動》

退任 (帰幽)
 松尾 武彦氏(呉服町)
新任
 辻  幸徳氏(刀町)


 昨年九月筆頭総代松尾武彦氏のご逝去に伴い、十日四日筆頭総代選出会議が唐津神社彰敬館において行われ、一区より刀町辻幸徳氏が選出されました。
 辻氏は現在樺メ薬店会長。今年は刀町赤獅子二百年祭の実行委員長。


 ▼行事予定▲


三月二十四日
・見借猿田彦神社二番庚申


三月二十八日
・唐津神社総代会三役会


四月十三日
・佐志八幡宮春季例大祭


四月中旬
・唐津神社総代会総会


四月二十九日
・唐津神社春季例大祭


五月五日
・天皇陛下御即位を御祝いする唐津東松浦の集い
・天皇陛下御即位 赤獅子弐百年記念 唐津曳山祝賀奉曳

五月十日
・唐津曳山取締会総会


五月二十三日
・見借猿田彦神社三番庚申


五月二十八日
・佐賀県神社関係者大会


六月八日〜十日
・赤獅子弐百年祭記念 伊勢神宮公式参拝の旅


六月中旬
・唐津神社総代会研修旅行


六月二十三日
・唐津神社旗争奪唐津曳山十四力町親睦スポーツ大会


七月二十二日
・見借猿田彦神社四番庚申


七月二十九日
・唐津神社夏越祭
 


唐津神社平成史

平成元年1989  【刀町:第6回修復】
        【出動】5月1〜2日:福岡県
          ●中町・材木町
        《‘89アジア太平洋博覧会「よかとぴあ」唐津の目》
        【出動】5月3日:福岡県
          ●木綿町《博多どんたく》

         4.1 消費税開始(3%)
         11.10 ベルリンの壁が壊される

平成2年1990
        【呉服町:第4回修復】
        【出動】5月3日:福岡県
          ●刀町・大石町・米屋町《博多どんたく》

         10.3 東西ドイツ統一

平成3年1991   【出動】5月3日:福岡県
          ●本町・平野町・水主町《博多どんたく》

          1月 湾岸戦争勃発
          12月 ソ連崩壊・バブル経済崩壊

平成4年1992   【出動】5月3日:福岡県
          ●呉服町・魚屋町・新町・京町・江川町《博多どんたく》


平成5年1993    【米屋町:第4回修復】
          第61回式年遷宮(伊勢神宮)

          5月 Jリーグ開幕

平成6年1994
平成7年1995    【神社】唐津神社 御鎮座1240年祭
          授与所新築
         【出動】8月5日:佐賀市
          ●魚屋町・大石町《栄の国まつり》

           1.17 阪神・淡路大震災
           3.20 地下鉄サリン事件

平成8年1996    【出動】3日10日:米国ハワイホノルル
          ●本町 《第2回ホノルルフェスティバル》

平成9年1997    【本町:第4回修復】
           【出動】4月25日〜5月5日:大阪市
          ●魚屋町《‘97 食博覧会・大阪 世界お国自慢・味自慢 祭と市》(インティクス大阪)

          4.1 消費税が5%となる
          7月 英国、香港を中国に返還

平成10年1998  【出動】10月18日:大分市
           ●材木町《第13回国民文化祭・おおいた‘98》

           2月 長野オリンピック開催

平成11年1999    【神社】春季例大祭の祭日を5月5日より4日29日に戻す
          【出動】12月31日:東京都 NHKホール
           ●新町《紅白歌合戦》(北島三郎「祭り」

           9.30 東海村JOC臨界事故
           12月 ポルトガル、マカオを中国に返還

平成12年 2000
           6月 三宅島噴火

平成13年 2001 【神社】唐津神祭11月3日御旅所神幸
          雨天のため中断。御旅所への引き込みは行わず、唐津神社にて御旅所祭を密行。
          【材木町:第7回修復】
          【出動】8月4日:名古屋市
           ●平野町《名古屋城 夏まつり》

            9.11アメリカ同時多発テロ

平成14年 2002   【神社】唐津神祭11月2日宵山、雨天のため外町より大手口に帰ってきたところで中断。
          【神社】手水舎お屋根替え
          【神社】神田カブカブ獅子200年祭

平成15年 2003   【魚屋町:第6回修復】

平成16年 2004

平成17年 2005
          【神社】合併に伴い正月に「万歳の集ひ」を行う
          【神社】唐津神社 御鎮座1250年祭 曳山奉曳き

           1.1 新唐津市誕生
           唐津市、相知町、厳木町、鎮西町、浜玉町、肥前町、呼子町、北波多村が合併
           3.20 福岡県西方沖地震

平成18年 2006   【平野町:第5回修復】
          【曳山】天皇皇后両陛下「全国豊かな海づくり大会」御出席のため佐賀県へ。10月30日曳山は市役所前広場に勢揃いし御奉迎。

          1.1 唐津市に七山相が編入合併

平成19年 2007

平成20年 2008    【神社】社殿総改築70周年
           【京町:第4回修復】

            9月 リーマンショック

平成21年 2009    【神社】外玉垣(赤塀)総改築工事

平成22年 2010    【神社】この年の春祭りより、曳山社頭勢揃いは市民会館前広場に半円状に並ぶ。
           【木綿町:第5回修復】
           【曳山】西ノ門館に曳山修理場が完成


平成23年 2011    【神社】春季例大祭時、参道を歩行者天国へ

            3.11東日本大震災発生
            3.12 九州新幹線鹿児島ルート全線開通

平成24年 2012   【中町:第7回修復】
          【出動】1月23日:中華人民共和国 香港
            ●魚屋町《インターナショナル・チャイニーズ・ニューイヤー・ナイトパレード》
          【出動】6月2日:大韓民国 麗水市
            ●新町《2012麗水世界博覧会》

平成25年 2013   【曳山】唐津曳山取締会・唐津警察署・唐津市合同夜間パトロールを開始
          
          第62回式年遷宮(伊勢神宮)

平成26年 2014    【大石町:第7回修復】

           4.1 消費税が8%となる

平成27年 2015   【神社】唐津神社 御鎮座1260年祭
                   白鳥居 修復

平成28年 2016    【江川町:第4回修復】
           【曳山】11月「唐津くんちの曳山行事」ユネスコ無形遺産に登録

            4.16 熊本地震発生

平成29年 2017    【出動】5月13・14日:福岡県
             ●米屋町《「山・鉾・屋台行事」ユネスコ無形文化遺産登録記念「九州五団体合同巡行」》

平成30年 2018     【新町:第6回修復】
            【出動】3月17日 唐津市内
             ●本町《「肥前さが幕末維新博覧会」オープニングセレモニー(旧唐津銀行)》
            【曳山】「曳山の里」植林事業始動
            【曳山】唐津曳山囃子保存会創立30周年

平成31年 2019

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