人気を集めた鳳凰丸
 武雄の「森の賑い」に出場

 県内各地の郷土芸能などを集めた「森の賑い」が十二日、武雄市文化会館で開かれ、昨年塗り替えたばかりの唐津くんち六番曳山、大石町の「鳳凰丸」が駐車場広場に特別展示され、一方舞台での郷土芸能公演でも曳山ばやしなどが披露され、県外から訪れた二千五百人の観光客を魅了した。
 日本交通公社が、日本各地の伝統行事や郷土芸能を掘り起こして、市民や旅行者に見てもらおうと、五十七年から企画、主催しているもので、今年は全国五カ所の主要観光地で開かれたが、九州では武雄市が会場に選ばれた。
 舞台では、曳山ばやしと花柳三祐社中の曳山踊りほか、佐賀タンス長持唄、今寺の面浮立、葉隠太鼓、岳の新太郎さんなど、県内各地の芸能や民謡が次々と上演され、館内は華やかな祭り気分が盛りあがった。
 また唐津曳山「鳳凰丸」は、午前と午後二回に分けての芸能公演の前に、牧川洋二取締、小宮弘資副取締ら約五十人の大石町の曳子らが会場内を「エンヤ、エンヤ」の掛け声も勇しく走らせて人気を集めた。


 
 

昭和61年10月13日 唐津新聞