24年ぶりお化粧直し
 ピカピカの「鳳凰丸」
  大石町巡行して市民に披露

  三十六年以来二十四年ぶりの総塗り替えを行った唐津曳山・六番山「鳳凰丸」=唐津市大石町=の落成神事と祝賀行事が六日、唐津神社と唐津商工会館で盛大に開かれた。
 二の日は午前九時から鳳凰丸塗替修復実行委員長の江口金治郎駐在員をはじめ花島一夫副実行委委員長、原好太郎実行委員ら町内関係者約九十人が参列して唐津神社て落成神事を行い、色鮮やかに生まれ変わった鳳凰丸の前で関係者一同の記念撮影をした。このあと、台風20号の影響で雨が降ったりやんだりの空模様のなかで、鳳凰丸を引き出して大手口の福岡銀行唐津支店の駐車場に展示披露した。
 正午から唐津商工会館五階大ホールで保利耕輔衆議院議員、井本勇副知事、野副豊唐津市長、十三町曳山関係代表者ら約百人を迎えて落成披露祝賀会を開いた。
 実行委員長の江口駐在員が「十四台の曳山とともにひときわ目立って生まれ変わりましたことは、私たち大石町町民の大きな喜び」とあいさつした。
 続いて井本副知事ら来賓の祝辞があり、野副市長は「立派に塗り替えができた鳳凰丸は、これから大石町の発展と町民の融和を保つ二とに太いに貢献するでしょう」と述べた。
 このあと祝舞、鏡割りと祝賀行事が行われ、最後に北村政男糧友グループ社長の乾杯の音頭で祝宴に入った。
 なお.「鳳凰九」は弘化三年(一八四六)に作られたもので重さ三d、高さ五.五メートル。三十六年に次いで今回で五回目の塗り替え。昨年十二月から福岡市内の仏具店で行われて釣十カ月がかりで終えた。



 
 

昭和59年10月22日 唐津新聞