塗り替えを披露 三番山の亀山浦島太郎
 唐津くんちは来月二日の宵山から幕をあけるが、同くんもの名物、唐津曳山(県重要有形民情文化財指定)の三番山、亀山浦島太郎(材木町)の総塗り替え作業がこのほど終り、二十三日午前十時から、唐津神社で塗り替え報告のおはらいを受けたあと、紅白のモチを散きながら、披露のため町内を練り回った。
 同おはらいは同神社で、瀬戸尚唐津市長や脇山英治曳山総取締役も関係者約八十人が出席して行なわれた。
 このあと十二時から落成式と祝賀会を行なった。午後一時から材木町の若衆や子供たち約二百人が揃いのハッビ姿で神社前から、塗り替えが終ったばかりの亀山を曳き出し、紅白のモチを散きながら、大手ロ〜材木町〜船宮町〜水主町−大石町−魚屋町〜本町〜大手口〜神社まで町内に披露しながら威勢よく曳き回りくんち気分を盛り上げた。
 亀山浦島太郎は、赤獅子(刀町)青獅子(中町)に次ぐ三番山で天保十二年に完成した曳山、これまで数回、総塗り替えをしたが、今回は三十年十月に次ぎ二十二年ぶりの塗り替え。総費用は四百三十万円。
昭和52年10月24日 唐津新聞