曳山浦島を塗り替え
 あす落成式と町内巡行
 来月二日の宵山から幕をあける唐津くんちの主役、唐津曳山(県重要有形民俗文化財指定)の三番山、亀山浦島太郎=材木町=の総塗り替え作業がこのほど終り、明二十三日午前十時から唐津神社で塗り替え報告のおはらいを受けたあと、紅白のモチを散きながら町内披露のため巡行する。
 亀山浦島太郎は、赤獅子(刀町)青獅子(中町)に次ぐ三番山で天保十二年に完成した曳山、これまで数回の総塗り替えをしており今回は三十年十月に次ぎ二十二年ぶりの塗り替え。塗り替えは、うるし塗り専門の宮口さん(江川町)が行なったもので総費用は四百三十万円。
 明二十三日は、牛前十時から唐津神社でおはらいを受けたあと、十一時、落成式と祝賀会を行ない、牛後一時から神社前を曳き出し大手口-材木町-船宮町(関外科}〜水主町-大石町−魚屋町〜本町〜大手口〜神社まで町内披露のため巡行する。



曳山や唐津焼を見学
 去る二十日から福岡市で開かれていた第三十回全国新聞大会に出席した一行三百六十人が、二十二日午前十時すぎ貸切パスで来唐、唐津曳山や唐津焼きの中里窯を見学し、唐津でのー日を楽しみ伊万里に向った。
 一行は曳山会館で市立図書館長の富岡行昌氏の説明で、十四台の曳山を見学し、同展示場で唐津くんちの映画を見て、勇壮に曳き回る唐津曳山をゆっくり観賞していた。このあと中里窯を見学し、シーサイドホテルで昼食をしたあとバスで伊万里に向った。伊万里では伊万里焼を見学し嬉野に一泊して長崎へ向う。
昭和52年10月22日 唐津新聞