くんち雑感 鼻と口にケガ 珠取獅子電柱に激突 |
三日午後三時半ごろ市内江川町の四ツ角で京町の「珠取獅子」がスピードを出しすぎて角を曲り切れずコンクリート電柱に激突したこの事故で「珠取獅子」の口と鼻の部分に幅五ミリ、長さ五十aのヒビが入り厚さ一a五_のうるし塗料が五十a四方ハゲ落ちた。京町ではとりあえず応急措置としてワレ目にパテをつめこみ、はげ落ちたうるしをはりつけて表面をペンキ塗りして四日の曳出しに間に合わせた。修理費は約三十万円が見込まれている町内本部では町内以外の曳き手が大勢いて本部の指示に従わなかったための事故とみている。 |
戸塚文子さんもはっぴ姿で 唐津曳山くんちお馴染み青い目≠フ外人見物客がことしも大勢訪れて”ワンダフル≠連発していた。また米国交換留学生として来日しているマースランド君(18)=東高二年在学=もはじめてみる曳山行進に感嘆の目を輝やかせ夜は夜店を散策して日本の祭礼気分を味わっていた。 また呉服町の名誉山曳きになっている作家戸塚文子さんも三日、はるばる東京からかけつけて、向う鉢巻、はっぴ姿で「エイヤ、エイヤ」と声をかけて女性パワーを発揮して山曳きを楽しみ夕方とんぼ帰りで帰京した。 迷い子続出 唐津署は神祭の二日間唐津市役所前に現地警備本部を設けて署員百人で雑とう整理、交通指導、万引きなどの防犯補導にあたった。 二日の宵祭りから三日午後七時ごろまで同本部で受付けた迷い子は三十五件、なか.には大人の迷い子?もあった。また現金や品物などの取得、遺失届がそれぞれ十五件もあった。 このほか万引きや供日酒による目立った交通事故や暴力事件はなかったが、とくに高校生や中学生の時間外外出が多くみられ、風袋その他今後の補導に問題をのこした。 |
昭和47年11月4日 唐津新聞 |