”赤獅子”修復を祝福
   きよう、奉告祭と祝賀会

 〃やまひきくんち〃で百五十年の伝統を誇る元県社唐津神社の秋季大祭で、神輿の西の浜の遷幸に供奉する、県文化財保護の曳山十四台中の一番曳山、刀町の赤獅子修復落成式は.今十七日午前十時から絶好の秋晴れに恵ぐまれて挙行された。式は唐津神社々頭における金色燦然たる一本角に赤色鮮やかに新装成った曳山の修祓にはじまり、引きつゞき同社の拝殿における落成奉告祭に移り、戸川同社宮司の修祓、祝詞奏上に次いで、宮原修復委員長、山岡取締.来賓金子市長(代理=脇山収入役)らの玉串奉奠があって閉式し、同社前で記念撮影のゝち祝いの餅まきを行ない、引きつづき商工会議所ホールで落成祝賀会をひらき、山岡取締の挨拶に次いで宮原委員長の式辞、花田副委員長の経過報告があり、花田氏はその報告中で「百五十年前に生れた赤獅子が、去る昭和三年に次いで七度目の精敢な若返りを見せて、近づくことしのくんちはもとより、刀町町民をはじめ唐津市民の士気を鼓舞することになるであろうjとのペ、おわって宮原委員長から曳山修復の塗師一色健太郎、曳山台製作者村山敏美、やまはやし功労者宮崎武、伊藤金市の諸氏に感謝状ならびに記念品を贈くり、終って市長(代理=脇山収入役)、谷口市議、会議所会頭(代理=坂本副会頭)観光協会長(代理=脇山英治副会長)、花田曳山名誉磯取締 平田総取締等諸氏の来賓祝辞があり、保利前代議士の祝電披露のゝち、開宴し、午後は絢爛たる赤獅子を曳き廻して披露した。
 
 
 昭和40年10月17日 唐津新聞