春祭にも曳山実施

4月29日
今年から年中行事とする


 唐津曳山取締会(花田繁二総取締)では咋二十七日夜七時から、唐津神祭の春祭協賛の曳山行事について打ち合せを行ない、春祭の初日である四月二十九日に春祭奉賛のため、曳山行事を実施することを決めたがその時間コースは近く取締会を開らいて具体的にすることになった。
 これは昨年まではこの日曳山を明神小路に飾るだけにしていたものを、ことしは市内を曳きまわろうというもので、ことしからこの行事を市、商工会議所、観光協会、商店街連合会、曳山取締会、昭和(ヘルスセンター)の合同で、春の年中行事としてはなばなしく行うもので、商店街の春の大売出しも計画している。

昭和39年3月28日 唐津新聞


唐津神社春季大祭
曳山も登場し市中を練る


 唐津市城内西元県社唐津神社(戸川頸宮司)では、今二十九日年前十一時から既報の通り春季例大会(大祭の誤植?)を、県神社庁から鍋島庁長の奉幣使参向を迎え、戸川宮司、氏子総代など三十名が参列し、春祭りおよび五穀豊穣、諸産業繁榮祈願を厳修し、朝来降りみ降らずみの天候もこのごろになって霽れ境内は参詣人が踵を接し、社頭には郷土名物の曳山九台をはじめ、池の坊社中の生花などが奉納せられ、やまはやしや曳山の曳き子、生花見物客で午下りの神社附近は賑合った。
 なお同社頭に整列した曳山は、祭典終了をまち戸川宮司の修祓をうけてのち午後一時を期し社頭を曳き出され、例の三つばやしのなつかしいリズムに乗り、大手ロ−材木町−東町−松浦橋を経て、この日開業したばかりのシーサイド・ヘルスセンターを訪問した。因に唐津神社境内では午後七時から舞踊の奉納がある。
 
昭和39年4月29日 唐津新聞

曳山と開館で賑う
春まつりにごった返す人出

唐津神社の春季例大祭は咋二十九日盛大に執行された
この日の呼びものは郷土の名物唐津曳山の登場で、午前十一時唐津神社前に九台(四台は美しき日本博に出陳中)の曳山が勢揃いし、神事奉納のあと、午後一時から約三万の人出の沿道を大手口、材木町、東町、松浦橋、ヘルスセンターまで”エンヤエンヤ”のかけ声も威勢よく街をねり廻し、開店したばかりのへルスセンター前に集結した。
 開店祝賀の花輪や万国旗に飾られた唐津新名所のヘルスセンターは、この曳山の訪門で錦上更に華を添えた観があり、この日ヘルスセンター入場者と曳山見物の客で、東唐津はごった返すありさまだった。
 

昭和39年4月30日 唐津新聞

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