珠取獅子の塗替祝賀会盛会
京町は早くもおくんち気分


唐津市京町区(町内会長=大塚幸二郎氏)の同町山笠〃珠取獅子〃の、塗り替え落成ならびに同山笠創作米寿記念式は、商店街京町通りの将来の発展を祈念して今十六日午前十一時から京町通り設けの会場で、来賓地元有志百余名が出席して挙行。式は坂本秀雄氏の開式のあいさつにはじまり、大塚町内会長の式辞に次いで塗り替え修理等請負人本庄嘉六、中小田丑之助両氏に、大塚会長から感謝状ならびに記念品を贈くり終って、来賓金子市長、宮崎市議会議長、花田山笠総取締り、竹尾会議所会頭(代理=坂本副会頭)及び、金子観光協会長(代理=岸川専務)諸氏の祝辞があり、最後に岩下正忠氏の閉会のあいさつで式を閉ぢ、花田総取締りの発声による万才後乾盃を皮切りに祝賀に移り、宴半ばで坂本秀雄氏の祝謡をはじめ、岡崎嘉一郎、大塚佐市諸氏の祝いの長唄など披露の余興があって盛会だった。
 なお記念式終了後塗り替え成った新装の山笠は町内を曳き回して披露し、大塚会長ほか町内有志、山笠曳子一行は、西十人町法蓮寺に眠る、同山笠創作者富野淇園の墓に参拝し復元の奉告を行なった。
  
宵山笠やめ前夜祭
取締り会で決定
28日夜10時から曳出す


唐津市山笠取締り会(総取締り=花田繁二氏)は二十九月の唐津神祭をひかえ、昨十五日の午後七時から城内西明神小路彰敬館で開催し、花田会長ら本部役員、各町取締りなど出席して唐津神祭の山笠曳き行事について次の通り決めた。

▲従来の宵山笠をくり上げ 前夜祭とし、@観光客誘致のためこれをPRL、A二十八日夜十時から各町の山笠を曳き出して明神小路−大手ロ−材木町−船宮関外科前から水主町通りに折れ、水主町−大石町−魚屋町−京町−平野町−新町−刀町−大手ロー明神小路に復るコースを一巡すること。Bこれには各町山笠はできるだけ参加し、C曳子の服装もハツピか肉襦袢の正規なものによること。

▲二十九日は午前九時半唐津神社を曳き出すこと。

▲取締り会の本部は材木町山笠のうしろ、一の宮神輿の前とし全線にわたって指揮をとること。

▲神輿お供の氏子の服装は紋付袴とすること。

▲日赤病院の救急車は最後部に置くこと。

▲十一月二十四日唐津青年会議所認証式当日には、全国からの出席者には慰安と名物の山笠紹介をかねて展覧の時間を割き、山笠ばやしを披濱する。
 昭和37年10月16日 唐津新聞
 
 昭和37年10月23日 唐津新聞広告
広告は前年の塗替前の写真なので朱獅子で台車や幕はボロボロ