信玄のかぶと
木錦町山笠落成式
  三つ囃も勇ましく町内を錬る


百万円の経費で実施中であった唐津市における文化財の一つ木綿町の山笠(信玄のかぶと)改装竣工式は、昨十六日午前十時から明神小路唐津神社前で挙行された。式は金色さんぜんと新装成った山笠前の祭壇における、戸川同神社宮司による修祓、のりとの神事に始まり終って小松義馬氏の開式の辞に次いで木組町代表中野益大郎氏(駐在員)の式辞があり、引きつゞき塗師江口時次氏および笛師坂田留次郎氏(佐志)に中野氏から感謝状ならびに記念品をおくり、おわって来賓金子市長(代理=野副商工観光課長)宮崎市議会議長花田山笠総取締り諸氏の祝辞があり、中野木綿町代表の謝辞で式を閉も、祝いのモチマキを行って唐津神社拝殿における祝賀会に移った。
 なお新装成った山笠は正午から三つ囃勇ましく、竣工披露のため市内をひきまわし、随所で祝いのモチマキを行った。
 昭和35年10月17日 唐津新聞