唐津新聞の記事です

300人がくんち気分 京町アーケード完成で曳山
唐津市の京町商店街(大塚康泰理事長、三十三店)周辺で二十五日、唐津くんちの十二番曳山「珠取獅子」の巡行があった。曳山を所有する京町以外の唐津市東松浦郡の幼児・小学生など約三百人が手綱を握って「エンヤ、エンヤ」と勇ましい掛け声をこだまさせ、一足早いくんち気分を満喫した。曳山巡行は十年ぶりに改修したアーケードの完成記念キャンペーン最終日のイベントの一つで、くんち本番では巡行に加われない市郡の子どもたちを対象に参加を呼びかけたところ、同商店街の準備した二百二十本の鉢巻きは午後一時半の集合時間前になくなる人気ぶりを見せた。京町の囃子方が勇壮なくんち囃子を奏でると台車の上では泣き出す幼児もいたが、鉢巻き姿の子どもたちは喜び勇んで手綱を引き、中川茶園・アルビノ前・珠取獅子像の約三百b間をゆっくり巡行。紅白もち三千個とお菓子をまくもちまきもあり、商店街は人波であふれ活気づいた。唐津市菜畑の平山純也君(6つ)は初めて曳山を引いて「綱は重たかったけど、掛け声を思いっきり出しておもしろかった。また引きたい」と喜んだ。