唐津まつり近ずく 赤、青両獅子も パレード準備進む 唐津市が秋の曳山くんちとならぶ観光カーニバルとして三年前から催おしている唐津城まつりはいよいよ今週末十九日の前夜祭から開幕、二十日まで全市的規模で行なわれる。 この城まつりは、唐津のあすの繁栄を祈り三年前から回を重ねる毎にさかんになり今年も桜が過ぎた新緑の街に県内外から多数の芸能団体も繰り込み、大々的に行なわれる。 唐津城まつり振興会はすでに市役所をはじめ市内各商店街に二万枚の短冊をはりめぐらしてムードづくりをしているほか、全市一万九千世帯に抽せん番号入りの整理券を配布して市民祭参加を呼びかけるなど万般の準備をほほ終わり各商店街でも飾り付けの準備がはじまり蓋あけを待つばかりになった。 当日の圧巻仮装パレードも団体、グループ毎の出演が続々と申し込んできているほか、唐澤曳山一番ヤマ刀町の「赤獅子」が今年百五十年になりこれを記念して中町の二番ヤマ「青獅子」とオス、メスの獅子がパレードに特別参加、祝いのモチをまくことになっている。また唐商若桐同窓会ボートOB会は会員およそ百五十人を動員、下関市大洋漁業吹奏楽団「ペンギンシスターズ」を招き模型ボートを先頭に豪装な応鹿パレードを行なうことになり連日猛練習を重ねるなど本番にそなえ会員に檄を飛ばして城まつり参加に総力をあげている。 曳山会館を実地測量 霞ヶ関の設計担当者で 唐津市は昨十三日全曳山十四台を唐津神社前に集結し同市で準備を進めている曳山会館の基本設計のための実地制定をした。 曳山会館は旧中央公民館跡八二五平方メートル(二五〇坪)を敷地に建設されるがこの日は格納配置について設計担当の東京山下設計事務所の古舘常務、伊藤技術主任らや瀬戸市長、胞山曳山総取締ら幹部をまじえて調査を行なった。 会館は四月中た基本設計を終わり次第着工の選びになる。 なお設計にあたる山下設計事務所は東京霞ヶ関三十六階ビルの設計者である。 |
昭和44年4月14日 唐津新聞