曳山にワンダフル″
英国水兵

唐津の景色も楽しむ


 昨十一日日英親善のため唐津港に入港した英国極東艦隊所属「ダイドー」号の乗組員達は一夜あけた今十二日午後から半舷上陸しからりと晴れた「日本の春」を唐津で楽しんだ。
 唐津市では同艦乗組の水兵五十人を招待し午後一時半貸切りバスで虹ノ松原、鏡山など市内の観光地を案内した。
 水兵たちは勇壮な山ばやし″をバックに勢ぞろいした十四台の曳山に、みんな“青い目”を見張って「ワンダフル」を連発していた、またサクラ散る白亜の唐津城で、古い日本を堪能したあと延々と連なる虹の松原では潮騒いを耳に茶や松原おこしの接待をうけ東洋の風流にひたった。また鏡山ではバスガイドの案内で玄海国定公園を一望に眼下にひろがる白砂青松や菜の花、れんげ草、麦の織りなす天然の美に、感嘆しながら市職員の通訳による松浦佐用姫の伝説にみんな耳を傾けていた。

△大成=育友会歓送迎会午後二時
△唐津まつり
△自衛隊演奏会午後一時半いこいの広場
△親善ラグビー唐東高グラウンド 同三時
△西唐津小落成式午前十時半

昭和43年4月12日 唐津新聞