市長に陳情ラッシュ!
六町内が曳山補修


猫川架橋の駅前延長も



 唐津市三月定例議会は目下、四十三年度予算審査の特別委員会を開催中であるが、一般市民から同議会に提出されているその後の陳情は次の通りである。

@道路ならびに下水道施設の整備方について=東新興町中央部は道路が狭く消防車.衛生車の乗り入れも不自由であり、舗道施設もなくヌカルミとホコりの道であって下水道施設も不充分である。これら整備をお願いする。
 (提出者=東新興町代表 小宮六郎駐在員)

A呉服町曳山補修に対する補助につき=最近曳山巡回道路の狭隘、前夜祭の復活、熟練した曳子の減少等で曳山の損傷もひどいため、二十七万円で修理を計画しているので、修理費の補助をお願する。(提出者=前田政美 駐在員ほか)

B木綿町曳山同上=五五万 六八三〇円で同上(提出者=木綿町代表中野益太郎氏ほか)

苑蜷ホ町曳山同上=一九万八〇〇〇円で同上(大石町代表中村徳男氏ほか)

艶V町曳山同上=四万九一〇〇円で同上(提出者=新町代表中山仁太郎氏ほか)

E材木町曳山向上=二六万八五〇〇円で同上(提出者=材木町代表田中太郎右工門氏ほか)

F中町曳山台車新調に対する補助について(提出者=中町辻村福蔵氏ほか)

G市道.湊浜海岸線(神集島渡船発着所)延長方につき=市道海岸線神集島渡船発着所の尖堤が護岸より七メートル沖出して殊に老人、子供、婦人等の乗路には危険であるので、海上事故を解消し安心して通れる市道とするため、この延長工事にふみ切ったのであるが、これに対し補助をお願いする。(提出者=神集島漁業組合高崎東久組合長)

H厳木高校武道場建設に対する寄附金について=健康、誠実、明朗にして気魄ある人間育成のため、スポーツの向上発展に努力しているが、特に武道を奨励する意味で目下武道場を建喪中である。その建設工事費一二九三万一三四〇〇円中(県=五八二万九千円、振興会=七一〇万四〇〇〇円)中、本校に通学する生徒の関係市町村から幾分寄附を願たい。(提出者=厳木高校振興会東島松雄会長ほか)

I猫川架橋の唐津駅まで延長について=警察からの通告により、市民の経済生活にプラスしており、観光的に特異な存在である中町道商は、近く撤廃されることになっているし、そのあとには中町通りに大型車を通すことになるが、中町通りへの車両通行の増加は交通事故対策の上でも重大なことであるから、この代替措置として猫川架橋を西へ延長して唐津駅前に通し市役所前直線大通りを結ぶことであり、市の抜本的交通行政としては市役所前直線道路を唐津線と立体交差させ、町田方面への幹線道路とすることであるが、その結果として中町道商が存続さるゝならば、道商として全面的にあらゆる施設々備を完備することになるであろう。(提出者=内町婦人会藤松静子会長ほか)
 
昭和43年3月20日唐津新聞