曳山上での酒気ご法度 一台づつ警官配置 高校生はタメ 無事故対策を指示 曳山取締会 唐津市の年中行事のうち棹尾の最大催おしである、曳山くんち”として知られている唐津くんちは昨報の通り、今二十九日の秋祭り行事を皮切りにくんち週間に入ったが、唐津曳山取締会(脇山英治総取締)では、昨年大石町曳山の曳子が酒に酔って曳山から路上に転落死亡したことにかんがみ、ことしはこうした事故を絶対に起こさぬために咋二十八日、唐津警察、取締会では、電話局、九電、有線放送組合等の責任者を伴ない、曳山のコースを一巡して架線の高さを調査し、架線が低くひき山に支障があるところはたれて、 路上五メートル三〇以上に架線を上げること。 に決定し 一、ひき山に乗るひき子は二名に限り白鉢巻を目じるしとし、絶対に酒を飲まないこと。酒む飲んだ場合は交替すること。 一、ひき山に乗ったひき子で電線を避ける場合は、直接手でさわらず.三つ又をつけた竿で避けること。 を申し合わせ ひき山当日は必らず一台に一人の警察官がつき副うこと。 などとなっており、また高校生のひき山参加は、飲酒などのおそれがあるので学校当局で禁止しているが、やまばやしの笛吹きなどの技能で参加希望者については、唐津工高でテストして許可することになっている。 なお市商工観光課では〃くんち〃当日の外来観光客は、唐津線、筑肥線、バス等によるほか、自家用車で来唐する人を合せ十万人見込んでおり、市内の旅館、ホテルはすでに予約客で満員といわれ、市内で収容しきれぬ観光客は呼子、浜ア等の旅館、ホテルに流れるものとみられ、休日をかねてのくんも当日の賑わい相当の人出になるものと期待されている。 |
昭和43年10月29日 唐津新聞