曳山順路変わる
「歩道橋」初の迂回コース
江川町を二往復


 唐津市では明十月二十九日から市における最大年中行事の唐津くんち″週間に入り、明二十九日はことしから行事を変更して唐津くんち第一日の唐津神社秋祭りの本殿祭りを厳修し、午前九時から八百屋町と中町との総行事町内の奉仕者により、同神社二台のおみこし"を拝殿に遷座してみこし飾りを行ない、十一時から戸川宮司が斎主となり、戸川副宮司ほか七十人の氏子総代参列のもとに本殿祭りを執行、おみこしはそのまゝ十一月三日朝西の兵への遷幸祭まで拝殿内に安置することになっている。

 なお十一月二日の前夜祭から三、四日両日の曳山行事は次の通り


▲前夜祭 唐津くんちの名物曳山十四台は、二日の午後四時ごろまでに唐津神社前通り、明神小路の曳山格納庫からおのおのの町に届けられ、同夜九時から一番やまの刀町(赤獅子)を先頭に、三つはやしもにぎやかに曳き出し、大手通り、新大橋、材木町、船宮関外科角から水主町を曲り、大石町、魚屋町、京町、平野町から新町 さらに刀町に折れ大手口から十時半までには明神小路に整列することになっているが、この間に呉服町、中町、本町、木綿町、材木町、水主町、大石町、魚屋町、京町、平野町、新町、江川町、材木町が刀町を先頭とするひき山の列に入ることになっている。

▲遷幸祭ひき山 明くる十一月三月(文化の曰)はことしから変更したひき山本番の遷幸祭行列で、唐津神社における遷幸の神事が終るとともに刀町を先頭に神社前をひき出し、中町、呉服町、材木町のひき山の後に、唐津神社のみこし二台に戸川宮司、神氏子総代がつゞき次いで魚屋町、大石大神社のみこし八島宮司、氏子総代に、ひき山がつゞいて、大手通り、材木町から船宮々島醤油前に曲り、水主町 大石町通り平野町、新町.刀町、大手ロ、弓鷹町県道、西寺町、坊主町、西朝日町から藤原外科横通りに折れ更らに江川町に曲り裏坊主町通りから西の浜、大成小学校前明神台のお旅所着は午後一時の予定で同所で秋祭りを執行し、午後四時お旅所発、裏坊主町通りを経て坊主町交差点から県道に出て各町へ。

▲町まわりひき山 各町のひき山は翌日午前十時唐津神社前の明神小路に整列し、十時半ひき出しにより例年通りのコースで 市内を一巡する。

ことし三日のコースを変更したのは大成校前の歩道橋下が通れないことになったためである。


曳山お知らせ

唐津観光協会(唐津商工会議所内)では、唐津くんちをひかえて、次の通り周知をはかっている。

@唐津城絵はがき、名所絵はがき、みやげ品などの販売店を募集しており、希望者は商工会議所内協会あて申し込まれたい。
Aくんち当日の曳山コース
 時間等のチラシは観光協会で無料配布している。
B休憩所のサービス、ベビーペットを求む。
C曳山用の江戸腹、パッチ、腕ぬきの申し込みを受け付け(大人二人分 小人一人分三二〇〇円)
 

昭和43年10月28日 唐津新聞