盛大に記念式典 昭和37年8月18日 唐津新聞記事 金子市長”市民の協力に感謝する” 唐津市の市政施行三十周年ならびに市庁舎落成式は今18日午前10時から新築成った新庁舎前広場の式場に篠田自治大臣代理、保利茂代議士、池田本県知事ほか、中央地方来賓700名を迎えて挙行された。 式は定刻、佐伯助役の開会辞に次いで戸川唐津神社宮司による修祓、祝詞奏上、四方固めおよび金子市長、市庁舎設計者岡田的場、工事請負者松尾組、宮崎唐津市議会議長の玉串奉奠で神事を閉じ、終わって山口市建設課長の工事報告に次いで金子市長は岡田的場設計事務所、松尾組、西日本地下KKに感謝状及び記念品を贈り、金子市長の式辞に移り市長はその中で「唐津市の今日ある先輩諸賢と市民の協力」に感謝の意を述べると共に、住みよい郷土建設と市民の福祉ならびに唐津市の発展を祈念する旨を述べ、終わって金子市長から満場拍手のうちに新庁舎前に張られたテープにはさみを入れて「唐津市役所」の表札の除幕を行い、引き続き篠田自治大臣(山崎秘書官代理)、池田知事、保利代議士、全国市長会長(阿部福岡市長代理)、宮崎唐津市会議長祝辞の後池田首相そのほかから寄せられた祝電を披露し、最後に佐伯助役(市史編纂委員長)から市史を披露して閉式し、市議会棟一階の祝賀会に移り、金子市長の挨拶があって、池田本県知事の発声で唐津市の万歳を三唱し、唐津市の前途を祝福して参会した。 国際色も織り交ぜ 記念式典行事に湧く唐津市内 唐津市政施行三十周年と新庁舎落成記念行事に唐津市大手口新庁舎付近は多数の市民が押しかけた。それに唐津名物十四台の山笠が陳列され、唐津っ子の山笠囃子にお祭り気分を盛り上げ折から唐津港に停泊中の英上陸用艇のセーラー姿の水兵さんも見物にかけつけ国際色も豊かに賑わった。 朝の市内三中学校合同ブラスバンドの行進に日赤から大手口までの沿道市民が拍手を送れば見物に来た市民はそのまま式典を見守り新庁舎を囲んだ。そして続々とつめかけた市民は明神小路の山笠が絢爛たる美と雄壮な囃子を奏でるのを眺め、舞鶴デパート横や新庁舎入り口本社前佐賀銀行付近では自動車の花パレードを見ようと待機していた人出に交通整理にお巡りさんまで汗だくでホイッスルを鳴らしていた。 |
昭和37年8月18日 唐津新聞